株式会社キャンパスクリエイト

お客様の課題解決を
産学官連携・オープンイノベーションで実践する広域TLO

TEL 042-490-5734

(調布オフィス)
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
国立大学法人電気通信大学産学官連携センター内

おもてなし規格認証2019 KAIKA Awards 特選紹介事例を受賞

開放特許情報

ライセンス可能な特許情報を掲載しています。

(出典:特許情報プラットフォーム)

特許検索

技術分野を選択
キーワードを入力

特許情報

発明の名称

キャピラリーナノファイバー、検出システム及び検出方法

技術分野

ものづくり, ナノテクノロジー

出願番号

特願2013-262060

概要

【要約】
【課題】 キャピラリーを用いた極微量物質の検出技術において、より一層微量のサンプルで極微量物質を検出する。
【解決手段】 本発明のキャピラリーナノファイバー1は、ナノキャピラリー2と、第1ナノ光ファイバー4とを備える。ナノキャピラリー2は、内部に光透過性液体を流通させる貫通孔2aが形成された光透過性を有する第1管部11を含み、第1管部11の外径が、第1管部11を伝搬する光の波長以下のサイズである。また、第1ナノ光ファイバー4は、外径が第1管部11を伝搬する光の波長以下のサイズである第1光導波路を有し、第1光導波路の一部が第1管部11の一方の端部側のナノキャピラリー2内の所定位置に接続され、第1光導波路の一部を介してナノキャピラリー2を伝搬する光の一部を取り込む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 内部に光透過性液体を流通させる貫通孔が形成された光透過性を有する第1管部を含み、該第1管部の外径が、該第1管部の貫通孔に該光透過性液体が流通した状態で該第1管部を伝搬する光の波長以下のサイズであるナノキャピラリーと、外径が前記第1管部を伝搬する前記光の波長以下のサイズである第1光導波路を有し、該第1光導波路の一部が前記第1管部の一方の端部側の前記ナノキャピラリー内の所定位置に接続され、該第1光導波路の一部を介して前記ナノキャピラリーを伝搬する前記光の一部を取り込む第1ナノ光ファイバーと、を備えるキャピラリーナノファイバー。
【請求項2】
 前記第1管部の貫通孔に該光透過性液体が流通した状態で前記第1管部を伝搬する光に対して所定の共振条件で共振作用を与える共振器を、さらに備える請求項1に記載のキャピラリーナノファイバー。
【請求項3】
 外径が前記第1管部を伝搬する前記光の波長以下のサイズである第2光導波路を有し、該第2光導波路の一部が前記第1管部の他方の端部側の前記ナノキャピラリー内の所定位
置に接続され、該第2光導波路の一部を介して前記ナノキャピラリーに前記光を入射する第2ナノ光ファイバーを、さらに備える請求項2に記載のキャピラリーナノファイバー。
【請求項4】
 前記共振器が、前記第1管部の表面に形成された所定周期の凹凸パターンにより構成される請求項2又は3に記載のキャピラリーナノファイバー。
【請求項5】
 前記共振器が、前記第1管部の表面に所定周期で交互に形成された第1の屈折率を有する第1領域と、該第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2領域とにより構成さ
れる請求項2又は3に記載のキャピラリーナノファイバー。
【請求項6】
 光透過性を有する凹凸構造体で構成された前記共振器が表面に形成された光学的機能部材を、さらに備え、前記光学的機能部材が、前記ナノキャピラリーに対して、前記第1管部に前記光が伝搬した際に生成される近接場と前記凹凸構造体の一部とが重なるような位置に配置されている請求項2又は3に記載のキャピラリーナノファイバー。
【請求項7】
 前記第1管部の他方の端部側の前記第1管部内の所定位置に設けられ、前記第1管部の貫通孔に前記光透過性液体が流通した状態で前記第1管部を伝搬する光のうち、前記第1管部の他方の端部側に向かって伝搬する光成分の一部を反対方向に反射させる反射器を、さらに備え、前記第1管部を伝搬する光が、前記光透過性液体に含まれる、ラベリングされた所定の
極微量物質から発生した蛍光である請求項1に記載のキャピラリーナノファイバー。
【請求項8】
 前記ナノキャピラリーは、さらに、前記第1管部の前記光透過性液体の流出側に配置され、前記第1管部に形成された貫通孔の直径より大きな直径を有する貫通孔が内部に形成された光透過性を有する第2管部と、前記第1管部の前記光透過性液体の流入側に配置され、前記第1管部に形成された貫通孔の直径より大きな直径を有する貫通孔が内部に形成された光透過性を有する第3管部と、前記第1管部の前記光透過性液体の流出側端部と前記第2管部との間を接続し、前記第1管部の貫通孔と前記第2管部の貫通孔とを連通させる貫通孔が内部に形成され、且つ、外径が前記第1管部の前記光透過性液体の流出側端部から前記第2管部に向かって連続的に大きくなる第4管部と、前記第1管部の前記光透過性液体の流入側端部と前記第3管部との間を接続し、前記第1管部の貫通孔と前記第3管部の貫通孔とを連通させる貫通孔が内部に形成され、且つ、外径が前記第1管部の前記光透過性液体の流入側端部から前記第3管部に向かって連続的に大きくなる第5管部と、を有し、前記第1ナノ光ファイバーの前記第1光導波路の一部が、前記第4管部又は前記第5管部に接続されている請求項1~7のいずれか一項に記載のキャピラリーナノファイバ―。
(以下省略)

発明の名称

ゲームシステム、ゲームサーバ及びゲーム遂行方法

技術分野

IT

出願番号

特願2013-231305

概要

【要約】
【課題】不確実性を有するゲームについて、複数のクライアントに対して共通にゲームを遂行するための基盤となる環境を実現する、ゲームシステム、ゲームサーバ及びゲーム遂行方法を提供する。
【解決手段】本実施形態のカーリングゲームシステム101は、"BESTSHOT"コマンドと"RUNSHOT"コマンドを規定し、物理シミュレータ305でリンクを計算機上で再現する環境を提供する。カーリングゲームシステム101と共通の物理シミュレータ305を用いて、コマンド体系に沿うゲームクライアント103を開発することで、開発者はカーリングのゲームアルゴリズムの開発にのみ集中することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 ゲームエリア内の移動体に所定の力を与えて移動させるショットの、ゲームの進行上好適と判断するベストショット情報に対し、所定の乱数を与えて現実のショットを模擬した
かく乱済ショット情報を生成する乱数付与演算部と、前記乱数付与演算部が生成した前記かく乱済ショット情報に基づいて、前記ゲームエリア内に存在する前記移動体の座標情報を物理シミュレーション演算にて求める物理シミュレータと、前記物理シミュレータが算出した前記ゲームエリア内における前記移動体の座標情報に基づいてゲームのスコアを算出するゲーム処理部とを具備するゲームシステム。
【請求項2】
 更に、前記ベストショット情報を生成するショット演算部とを具備する、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
 ゲームクライアントから送信される、ゲームエリア内の移動体に所定の力を与えて移動させるショットのうち、ゲームの進行上好適と判断するベストショット情報に対し、所定
の乱数を与えて現実のショットを模擬したかく乱済ショット情報を生成する乱数付与演算部と、前記乱数付与演算部が生成した前記かく乱済ショット情報に基づいて、前記ゲームエリ
ア内に存在する前記移動体の座標情報を物理シミュレーション演算にて求める物理シミュレータと、前記ベストショット情報を前記ゲームクライアントから受信して前記乱数付与演算部に与えると共に、前記物理シミュレータが算出した前記ゲームエリア内における前記移動体の座標情報を前記ゲームクライアントに送信するサーバ入出力制御部とを具備するゲームサーバ。
【請求項4】
 更に、前記物理シミュレータが算出した前記ゲームエリア内における前記移動体の座標情報に基づいてゲームのスコアを算出するゲーム処理部とを具備し、前記サーバ入出力制御部は前記ゲーム処理部が算出した前記スコアを前記ゲームクライアントに送信する、請求項3記載のゲームサーバ。
【請求項5】
 ゲームクライアントが、ゲームエリア内の移動体に所定の力を与えて移動させるショットのうち、ゲームの進行上好適と判断するベストショット情報をゲームサーバに送信する
ベストショット情報送信ステップと、前記ゲームサーバが、前記ベストショット情報に対し、所定の乱数を与えて現実のショットを模擬したかく乱済ショット情報を前記ゲームクライアントに送信するかく乱済ショット情報送信ステップと、前記ゲームサーバが、前記ベストショット情報に対し、所定の乱数を与えて現実のショットを模擬した前記かく乱済ショット情報に基づいて、前記ゲームエリア内に存在する前記移動体の座標情報を物理シミュレーション演算にて求め、前記移動体の座標情報を前記ゲームクライアントに送信する座標情報送信ステップと、前記ゲームサーバが、前記移動体の座標情報に基づいてゲームのスコアを算出して前記ゲームクライアントに送信するスコア情報送信ステップとを有するゲーム遂行方法。

発明の名称

無線通信装置、無線通信方法、および無線通信ネットワーク

技術分野

IT

出願番号

特願2013-215671

概要

【要約】
【課題】周波数センシングの検出性能を向上する。
【解決手段】マスターノードは、プライマリ信号のセンシングを協調して行う所定数の協調ノードから、協調ノードの現在位置、および協調ノードで観測されたプライマリ信号の受信信号電力を含む観測データを取得し、過去の平均受信電力を蓄積するデータベースから、所定数の協調ノードの現在位置に対応する平均受信電力を取得する。そして、マスターノードは、所定数の平均受信電力を用いて協調ノードごとの重み係数を算出し、受信信号電力を重み係数に基づいて重み付けして検定統計量を算出して、その検定統計量に基づいてプライマリ信号の有無を判定する。本技術は、例えば、コグニティブ無線を利用して通信を行う無線通信ネットワークに適用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 プライマリユーザから出力されるプライマリ信号のセンシングを協調して行う所定数の協調ノードから、前記協調ノードの現在位置、および前記協調ノードで検出された前記プライマリ信号の検出結果を少なくとも含む観測データを取得する観測データ取得部と、所定の領域における観測位置ごとの過去の前記検出結果を用いて求められた統計情報を蓄積するデータベースから、所定数の前記協調ノードの現在位置に応じた前記観測位置に対応付けられている前記統計情報を取得する統計情報取得部と、所定数の前記統計情報を用いて、前記協調ノードごとの重み係数を算出する重み係数演算部と、前記観測データに含まれる前記検出結果を、前記重み係数に基づいて重み付けすることにより判定値を算出する判定値算出部と、前記判定値に基づいて前記プライマリ信号の有無を判定し、その判定結果を取得する判定部とを備える無線通信装置。
【請求項2】
 前記データベースに蓄積されている前記統計情報は、過去の前記検出結果の平均値を含む請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
 前記データベースに蓄積されている前記統計情報は、前記観測データの時間軸に対する分布情報を含む請求項1または2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
 前記協調ノードから取得される前記プライマリ信号の検出結果は、前記協調ノードが受信した前記プライマリ信号の受信信号電力である請求項1乃至3のいずれかに記載の無線通信装置。
【請求項5】
 前記協調ノードから取得される前記プライマリ信号の検出結果は、前記協調ノードが受信した前記プライマリ信号の特徴量である請求項1乃至3のいずれかに記載の無線通信装置。
【請求項6】
 プライマリユーザから出力されるプライマリ信号のセンシングを協調して行う所定数の協調ノードから、前記協調ノードの現在位置、および前記協調ノードで検出された前記プライマリ信号の検出結果を少なくとも含む観測データを取得し、所定の領域における観測位置ごとの過去の前記検出結果を用いて求められた統計情報を蓄積するデータベースから、所定数の前記協調ノードの現在位置に応じた前記観測位置に対応付けられている前記統計情報を取得し、所定数の前記統計情報を用いて、前記協調ノードごとの重み係数を算出し、前記観測データに含まれる前記検出結果を、前記重み係数に基づいて重み付けすることにより判定値を算出し、前記判定値に基づいて前記プライマリ信号の有無を判定し、その判定結果を取得するステップを含む無線通信方法。
【請求項7】
 プライマリユーザから出力されるプライマリ信号を検出した検出結果を提供し、前記プライマリ信号のセンシングを協調して行う所定数の協調ノードと、所定の領域における観測位置ごとの過去の検出結果を用いて求められた統計情報を蓄積するデータベースと、所定数の前記協調ノードから提供される前記検出結果に基づいて前記プライマリユーザの通信状態を把握するマスターノードと を備え、前記マスターノードは、所定数の前記協調ノードから、前記協調ノードの現在位置、および前記協調ノードで検出された前記プライマリ信号の検出結果を少なくとも含む観測データを取得する観測データ取得部と、前記データベースから、所定数の前記協調ノードの現在位置に応じた前記観測位置に対応付けられている前記統計情報を取得する統計情報取得部と、所定数の前記統計情報を用いて、前記協調ノードごとの重み係数を算出する重み係数演算部と、前記観測データに含まれる前記検出結果を、前記重み係数に基づいて重み付けすることにより判定値を算出する判定値算出部と、前記判定値に基づいて前記プライマリ信号の有無を判定し、その判定結果を取得する判定部とを有する無線通信ネットワーク。

発明の名称

電池モジュール使用履歴情報収集システム、電池モジュール使用履歴情報収集装置および電池モジュール使用履歴情報収集方法

技術分野

ものづくり

出願番号

特願2013-179964

概要

【要約】
【課題】使用履歴情報を含むログ情報を喪失しにくくし、より確実に電池モジュールの使用履歴情報を収集する。
【解決手段】様々な場所で充放電可能な電池モジュールにより電力供給を行うシステムにおける電池モジュールの使用履歴情報を収集するシステムであって、電池モジュールに設けられたログ記録用メモリおよび電池モジュールを充放電する装置に設けられたログ記録用メモリか、個々の電池モジュールの使用履歴情報を含むログ情報を取得する手段と、取得したログ情報に基づいて電池モジュール毎の使用履歴情報をデータベースに保持して管理する手段とを備える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 様々な場所で充放電可能な電池モジュールにより電力供給を行うシステムにおける電池モジュールの使用履歴情報を収集するシステムであって、電池モジュールに設けられたログ記録用メモリおよび電池モジュールを充放電する装置に設けられたログ記録用メモリから、個々の電池モジュールの使用履歴情報を含むログ情報を取得する手段と、取得したログ情報に基づいて電池モジュール毎の使用履歴情報をデータベースに保持して管理する手段とを備えたことを特徴とする電池モジュール使用履歴情報収集システム。
【請求項2】
 請求項1に記載の電池モジュール使用履歴情報収集システムにおいて、前記電池モジュールに設けられたログ記録用メモリには、当該電池モジュールのログ情報以外に、前記装置に同時に収容された他の電池モジュールのログ情報を記録することを特徴とする電池モジュール使用履歴情報収集システム。
【請求項3】
 請求項2に記載の電池モジュール使用履歴情報収集システムにおいて、前記電池モジュールに設けられたログ記録用メモリに記録する当該電池モジュールのログ情報以外の他の電池モジュールのログ情報の範囲を調整することで、ログ情報のデータサイズを調整することを特徴とする電池モジュール使用履歴情報収集システム。
【請求項4】
 様々な場所で充放電可能な電池モジュールにより電力供給を行うシステムにおける電池モジュールの使用履歴情報を収集するシステムに用いられる装置であって、電池モジュールに設けられたログ記録用メモリおよび電池モジュールを充放電する装置に設けられたログ記録用メモリから、個々の電池モジュールの使用履歴情報を含むログ情報を取得する手段と、取得したログ情報に基づいて電池モジュール毎の使用履歴情報をデータベースに保持して管理する手段とを備えたことを特徴とする電池モジュール使用履歴情報収集装置。
【請求項5】
 様々な場所で充放電可能な電池モジュールにより電力供給を行うシステムにおける電池モジュールの使用履歴情報を収集するシステムに用いられる電池モジュール使用履歴情報収集装置が実行する処理方法であって、電池モジュールに設けられたログ記録用メモリおよび電池モジュールを充放電する装置に設けられたログ記録用メモリから、個々の電池モジュールの使用履歴情報を含むログ情報を取得する工程と、取得したログ情報に基づいて電池モジュール毎の使用履歴情報をデータベースに保持して管理する工程とを備えたことを特徴とする電池モジュール使用履歴情報収集方法。

発明の名称

光学測定装置、光学測定方法、及び顕微イメージングシステム

技術分野

ものづくり

出願番号

特願2015-534349

概要

【要約】
【課題】 光学測定において効果的にノイズを除去して微小な信号を感度よく検出する。
【解決手段】 光学測定装置は、試料を励起するポンプ光を照射する第1光源と、前記励起された試料の変化を測定するプローブ光を照射する第2光源と、前記プローブ光を検出プローブ光と参照プローブ光に分割するビームスプリッタと、前記励起された試料を透過した前記検出プローブ光を受光する第1入力ポート、前記励起された試料を透過しない前記参照プローブ光を受光する第2入力ポート、及び前記検出プローブ光と前記参照プローブ光の差分を表わす電気信号を出力する出力端を有するバランス検出器と、前記バランス検出器の出力から所定のロックイン周波数で所望の信号を検出するロックイン増幅器と、を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 試料を励起するポンプ光を照射する第1光源と、前記励起された試料の変化を測定するプローブ光を照射する第2光源と、前記プローブ光を検出プローブ光と参照プローブ光に分割するビームスプリッタと、前記励起された試料を透過した前記検出プローブ光を受光する第1入力ポートと、前記励起された試料を透過しない前記参照プローブ光を受光する第2入力ポートと、前記検出プローブ光と前記参照プローブ光の差分を表わす電気信号を出力する出力端と、を有するバランス検出器と、前記バランス検出器の出力から、所定のロックイン周波数で所望の信号を検出するロックイン増幅器と、を有する光学測定装置。
【請求項2】
 前記プローブ光は、第1変調周波数で変調されており、前記ポンプ光は、第2変調周波数で変調されており、前記ロックイン増幅器は、前記第1変調周波数と前記第2変調周波数の差周波数の参照信号と、前記バランス検出器の出力とを入力として、前記差周波数で前記信号をロックイン検出することを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項3】
 前記第2光源は白色光源から所定の波長の光を選択して前記プローブ光として照射し、前記第1光源は、前記白色光源から前記所定の波長以外の光を選択して前記ポンプ光と
して照射し、前記ロックイン増幅器は、前記ポンプ光の強度を変調する光強度変調信号の変調周波数の参照信号と、前記バランス検出器の出力とを入力として、前記変調周波数で前記信号をロックイン検出することを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項4】
 前記バランス検出器は、前記参照プローブ光を光電変換して得られる参照光電流を所定の分割比で分割し、前記分割された一方の電流成分と、前記検出プローブ光を光電変換し
て得られる検出光電流との差分を電圧信号に変換して出力し、前記所定の分割比は、前記電圧信号に含まれる直流成分が最小となるようにフィードバック制御されることを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項5】
 前記フィードバック制御の上限周波数は、前記ポンプ光と前記検出プローブ光で前記試料を走査する速度よりも大きく、前記ロックイン増幅器の前記ロックイン周波数よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の光学測定装置。
【請求項6】
 前記ポンプ光と前記プローブ光を円環ビームに成形するビーム成形器と、前記円環ビームに成形された前記ポンプ光と前記プローブ光を前記試料に入射させる第1光学系と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項7】
 前記ポンプ光と前記プローブ光を同軸に重畳する第2光学系、をさらに有し、前記ビーム成形器は、前記第1光学系と前記第2光学系の間に挿入されることを特徴とする請求項6に記載の光学測定装置。
【請求項8】
 前記第1光源及び前記第2光源は、近赤外領域よりも短波長の可視領域のレーザー光を出射する半導体レーザーであることを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項9】
 請求項1~8のいずれか1項に記載の光学測定装置と、前記ポンプ光及び前記プローブ光に対して前記試料を相対的に走査する走査機構と、前記ロックイン増幅器により前記試料上の各走査点で検出された前記信号を収集し、処理する演算処理部と、を有することを特徴とする顕微イメージングシステム。
(以下省略)

発明の名称

撮像画像処理装置および方法、撮像画像処理プログラム並びに撮像画像処理システム

技術分野

IT

出願番号

特願2013-162727

概要

【課題】高速に回転しているボールに内蔵されたカメラによって撮影された撮像画像に基づいて、あたかもボールが回転していないかのような擬似直進映像を合成して表示させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 被写体を結像する光学系および撮像素子を有する撮像部が設けられた回転体であって、空中を回転しながら移動する前記回転体によって前記移動とともに時系列に撮影された複数枚の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、前記複数枚の撮像画像の中から、前記回転体の撮像部が回転方向について同じ方向を向いている間に撮影された複数枚の単一方向画像を抽出する画像抽出部と、前記複数枚の単一方向画像に基づいて疑似直進映像を生成して表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする撮像画像処理装置。
【請求項2】
 前記複数枚の単一方向画像に対して歪み除去処理を施す歪み除去処理部を備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像画像処理装置。
【請求項3】
 前記歪み除去処理部が、前記光学系による歪みと前記撮像素子のローリングシャッタ動作による歪みとの両方を除去するものであることを特徴とする請求項2記載の撮像画像処
置装置。
【請求項4】
 所定のフレームの前記単一方向画像と、該所定のフレームの前または後の少なくとも一方のフレームの撮像画像とを合成して視野拡張画像を生成する画像合成部を備え、前記表示制御部が、前記視野拡張画像に基づいて前記疑似直進映像を生成して表示させるものであることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の撮像画像処理装置。
【請求項5】
 前記画像合成部が、さらに時間的に連続する前記視野拡張画像同士を合成して合成視野拡張画像を生成するものであり、前記表示制御部が、前記合成視野拡張画像に基づいて前記疑似直進映像を生成して表示させるものであることを特徴とする請求項4記載の撮像画像処理装置。
【請求項6】
 前記画像合成部が、前記合成を行う際、グラフカットアルゴリズムを用いて合成対象の重なり領域内のカットラインを求めるものであることを特徴とする請求項4または5記載の撮像画像処理装置。
【請求項7】
 前記画像合成部が、前記重なり領域における色差と前記重なり領域となっている境界からの距離とを前記グラフカットアルゴリズムにおけるコストとして用いるものであることを特徴とする請求項6記載の撮像画像処理装置。
【請求項8】
 時間的に連続する前記合成視野拡張画像に基づいて、前記合成視野拡張画像間のフレームを補間する補間画像を生成する画像補間部を備え、前記表示制御部が、前記合成視野拡張画像と前記補間画像とに基づいて前記疑似直進映像を生成して表示させるものであることを特徴とする請求項5記載の撮像画像処理装置。
【請求項9】
 前記画像補間部が、時間的に連続する2つの前記合成視野拡張画像に基づいて中間画像を生成し、時間的に連続する前記中間画像に基づいて、前記中間画像間のフレームを補間する前記補間画像を生成するものであり、前記表示制御部が、前記中間画像と前記補間画像とに基づいて前記疑似直進映像を生成して表示させるものであることを特徴とする請求項8記載の撮像画像処理装置。
【請求項10】
 被写体を結像する光学系および撮像素子を有する撮像部が設けられた回転体であって、空中を回転しながら移動し、該移動とともに時系列に複数枚の撮像画像を撮影する回転体と、請求項1から9いずれか1項記載の撮像画像処理装置とを備えたことを特徴とする撮像画像処理システム。
【請求項11】
 前記回転体が、楕円体形状であることを特徴とする請求項10項記載の撮像画像処理システム。
【請求項12】
 前記回転体の本体が、アメリカンフットボールであることを特徴とする請求項11記載の撮像画像処理システム。
【請求項13】
 被写体を結像する光学系および撮像素子を有する撮像部が設けられた回転体であって、空中を回転しながら移動する前記回転体によって前記移動とともに時系列に撮影された複数枚の撮像画像を取得し、前記複数枚の撮像画像の中から、前記回転体の撮像部が回転方向について同じ方向を向いている間に撮影された複数枚の単一方向画像を抽出し前記複数枚の単一方向画像に基づいて疑似直進映像を生成して表示させることを特徴とする撮像画像処理方法。
(以下省略)

発明の名称

3次元計測装置及び方法並びにプログラム

技術分野

IT, ものづくり

出願番号

特願2013-161278

概要

【課題】計測誤差を増大させず、且つ、1台のカメラで撮像した入力画像を用いて物体等の3次元位置計測を行う。
【解決手段】入力画像からの計測物体の3次元位置計測において、カメラと計測物体の相対位置関係を変えず、鏡とカメラの位置関係を変えて、カメラで鏡越しに撮像した複数の画像を入力画像として取得し、入力画像中に映る特徴パターンの位置とカメラの焦点距離に基づいて鏡平面座標を計算し、鏡平面を中心にカメラ座標を鏡映変換した鏡空間のカメラ座標系を計算して、入力画像中の計測物体の位置を用いてカメラ座標から計測物体の方向を示す光線を計算し、仮想カメラ座標原点を始点とし光線を鏡映変換したベクトルを仮想光線として計算して、複数の仮想光線の交点を計測物体の位置として算出する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像から計測物体の位置を計測する装置であって、前記入力画像はカメラで鏡越しに撮像された画像であり、前記計測物体と、前記カメラからの位置姿勢関係が所定の関係である所定の特徴パターンが映っており、前記カメラと前記計測物体の相対位置関係を固定し、鏡とカメラの位置関係を可変可能として撮像された複数の画像が前記入力画像として入力され、前記入力画像中に映る特徴パターンの位置とカメラの焦点距離に基づいて算出された鏡空間中の特徴パターンの中心位置と、カメラから既知である実空間の特徴パターンの中心位置について、鏡映変換によって、実空間の特徴パターンと鏡空間の特徴パターンの中心点を結ぶ線分の中点を鏡平面座標の原点とし、前記線分と平行なベクトルを鏡平面座標の一つの座標軸とし、前記鏡平面座標原点を通り前記座標軸に垂直な平面を鏡平面として計算し、前記座標軸と前記鏡平面に任意に設定した2つの座標軸によって表される鏡平面座標を算出する鏡平面座標計算手段と、前記鏡平面を中心にカメラ座標を鏡映変換した鏡空間のカメラ座標系を算出する仮想カメラ座標計算手段と、入力画像中の計測物体の位置を用いてカメラ座標から計測物体の方向を示す光線を算出する光線計算手段と、前記仮想カメラ座標原点を始点とし、前記鏡平面を中心に前記光線を鏡映変換したベクトルを仮想光線として算出する仮想光線計算手段を備え、複数の入力画像各々に基づいて算出された複数の仮想光線の交点を計測物体の位置として算出する仮想光線交点計算手段とを備えたことを特徴とする3次元計測装置。
【請求項2】
前記仮想光線の交点は、光線同士が交わらない場合、2光線の方向ベクトルからなる法線を計算し、前記法線と平行な2光線を結ぶ線分を計算し、前記線分の中点を交点とすることを特徴とする請求項1記載の3次元計測装置。
【請求項3】
前記仮想光線が2本線以上ある場合は、各2光線の組み合わせの複数交点の重心位置を計測物体の位置として計算することを特徴とする請求項1及び2に記載の3次元計測装置。
【請求項4】
 入力画像から計測物体の位置を計測する方法であって、前記入力画像はカメラで鏡越しに撮像された画像であり、前記計測物体と、前記カメラからの位置姿勢関係が所定の関係である所定の特徴パターンが映っており、前記カメラと前記計測物体の相対位置関係を固定し、鏡とカメラの位置関係を可変可能として撮像された複数の画像が前記入力画像として入力され、
前記入力画像中に映る特徴パターンの位置とカメラの焦点距離に基づいて算出された鏡空間中の特徴パターンの中心位置と、カメラから既知である実空間の特徴パターンの中心位置について、鏡映変換により、実空間の特徴パターンと鏡空間の特徴パターンの中心点を結ぶ線分の中点を鏡平面座標の原点とし、前記線分と平行なベクトルを鏡平面座標の一つの座標軸とし
、前記鏡平面座標原点を通り前記座標軸に垂直な平面を鏡平面として算出し、前記座標軸と前記鏡平面に任意に設定した2つの座標軸によって表される鏡平面座標を算出するステ
ップと、前記鏡平面を中心にカメラ座標を鏡映変換した鏡空間のカメラ座標系を算出するステップと、入力画像中の計測物体の位置を用いてカメラ座標から計測物体の方向を示す光線を算出するステップと、前記仮想カメラ座標原点を始点とし、前記鏡平面を中心に前記光線を鏡映変換したベクトルを仮想光線として算出するステップを備え、
複数の入力画像各々に基づいて計算された複数の仮想光線の交点を計測物体の位置として算出するステップと、を含むことを特徴とする3次元計測方法。
【請求項5】
前記仮想光線の交点は、光線同士が交わらない場合、2光線の方向ベクトルからなる法線を計算し、前記法線と平行な2光線を結ぶ線分を計算し、前記線分の中点を交点とするこ
とを特徴とする請求項4記載の3次元計測方法。
(以下省略)

発明の名称

データ処理装置、データ処理方法、プログラム、記録媒体及びデータ処理システム

技術分野

IT

出願番号

特願2015-530912

概要

【要約】
 第1のビデオストリーム内の第1のフレームと、第2のビデオストリーム内の第2のフレームとを結合したと想定した場合に生成される結合フレームのデータサイズを算出するデータサイズ算出部と、結合フレームのデータサイズの情報を用いて、結合ビデオストリームを含む多重化ストリームのヘッダを生成するヘッダ生成部と、結合ビデオストリームを生成する結合ビデオストリーム生成部と、多重化ストリームのヘッダの出力処理、又は、結合ビデオストリームを含む多重化ストリームを出力する処理を行う多重化ストリーム出力部とを備える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 第1の映像信号が所定の符号化方式で符号化されてなる第1のビデオストリーム内の結合対象のフレームである第1のフレームと、前記第1のビデオストリームとは異なる第2のビデオストリーム内の結合対象のフレームである第2のフレームと、を結合したと想定した場合に生成される結合フレームのデータサイズを算出するデータサイズ算出部と、前記結合フレームのデータサイズの情報を用いて、前記結合フレームからなる結合ビデオストリームを含むストリームである、多重化ストリームのヘッダを生成するヘッダ生成部と、前記結合ビデオストリームを生成する結合ビデオストリーム生成部と、前記多重化ストリームのヘッダの出力処理、又は、前記結合ビデオストリームを含む前記多重化ストリームを出力する処理を行う多重化ストリーム出力部とを備えたデータ処理装置。
【請求項2】
 前記多重化ストリーム出力部は、前記多重化ストリームのヘッダが前記多重化ストリームのメディアデータ部分より前に配置されるファイルフォーマットを用いて、前記多重化を行う請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
 前記ヘッダ生成部は、前記結合フレームのデータサイズの情報を用いて前記多重化ストリームのヘッダを構造体として生成することで、前記多重化ストリームのヘッダのサイズを算出する請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
 前記多重化ストリーム出力部は、前記複数の結合フレームを1つのデータ単位として多重化して前記多重化ストリームを生成し、前記データサイズ算出部は、前記多重化される各データ単位の先頭位置の、前記多重化ストリームの前記メディアデータ部分内での位置を表す第1の位置を、前記結合フレームのデータサイズの情報より算出し、前記ヘッダ生成部は、前記データサイズ算出部で算出された前記第1の位置の情報を、前記構造体として生成される前記多重化ストリームのヘッダ内の、所定の構成要素に記述することで、前記ヘッダのサイズを確定させ、前記ヘッダのサイズの確定後に、前記ヘッダ内の所定の構成要素に記述された前記第1の位置を、前記多重化される各データ単位の先頭位置の、前記ヘッダを含む前記多重化ストリーム全体における位置を表す第2の位置に書き換える請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
 前記多重化ストリーム出力部は、前記多重化ストリームの出力に先立って、前記多重化ストリームのヘッダの出力処理を行う請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
 前記多重化ストリーム出力部が前記多重化を行う際に用いる前記ファイルフォーマットとは、MP4ファイルフォーマットであり、前記多重化ストリームのヘッダ内の所定の構成要素とは、stcoボックスである請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
 前記データサイズ算出部で算出された前記結合フレームのデータサイズの情報を、前記第1のビデオストリーム又は前記第2のビデオストリームのメタデータとして記憶する、ビデオストリームメタデータデータベースをさらに備え、前記結合ビデオストリーム生成部及び前記多重化ストリーム出力部は、前記ビデオストリームメタデータデータベースに記憶された前記メタデータの情報を用いて、前記結合ビデオストリームの生成処理、又は前記結合ビデオストリームの多重化処理を行う請求項4に記載のデータ処理装置。
(以下省略)

発明の名称

高周波短絡回路

技術分野

IT, ものづくり

出願番号

特願2013-154525

概要

【要約】
【課題】伝送線路の幅を拡大することなく、広帯域化を図ることができ、回路配置の自由度が高い高周波短絡回路を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
 一端及び他端を有する2つ以上の伝送線路を備え、上記2つ以上の伝送線路は、上記一端及び他端同士がそれぞれ電気的に接続され、該一端からインピーダンスを見ることを特徴とする高周波短絡回路。
【請求項2】
 上記2つ以上の伝送線路のそれぞれは、長さ方向にわたって線路インピーダンスが一様である一様伝送線路、第1の伝送線路と、該第1の伝送線路に接続され、該第1の伝送線路の線路インピーダンスよりも小さい線路インピーダンスを有する第2の伝送線路を有するステップインピーダンス伝送線路、又は長さ方向にわたって線路インピーダンスが連続的に変化するテーパ型伝送線路のうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載の高周波短絡回路。
【請求項3】
 上記2つ以上の伝送線路は、一様伝送線路であり、
 少なくとも1つの上記一様伝送線路は、特性インピーダンス又は線路長のうち少なくとも1つが他の一様伝送線路と異なることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波短絡回路。
【請求項4】
 上記2つ以上の伝送線路は、ステップインピーダンス伝送線路であり、少なくとも1つの上記ステップインピーダンス伝送線路は、インピーダンス比又は線路長のうち少なくとも1つが他のステップインピーダンス伝送線路と異なることを特徴とする請求項2記載の高周波短絡回路。
【請求項5】
 上記2つ以上の伝送線路は、ステップインピーダンス伝送線路であり、上記第2の伝送線路は、2つ以上の一様伝送線路を平行に配置することによって構成されることを特徴とする請求項2記載の高周波短絡回路。
【請求項6】
 上記ステップインピーダンス伝送線路は、上記第1の伝送線路と上記第2の伝送線路との接続位置同士がそれぞれ電気的に接続されることを特徴とする請求項4又は5記載の高周波短絡回路。
【請求項7】
 上記2つ以上の伝送線路は、テーパ型伝送線路であり、少なくとも1つの上記テーパ型伝送線路は、インピーダンス比、線路長又はテーパ形状のうち少なくとも1つが他のテーパ型伝送線路とは異なることを特徴とする請求項2記載の高周波短絡回路。
【請求項8】
 上記2つ以上の伝送線路は、一様伝送線路、ステップインピーダンス伝送線路又はテーパ型伝送線路のうち少なくとも2つ以上を含むことを特徴とする請求項1記載の高周波短絡回路。
【請求項9】
 上記2つ以上の伝送線路は、一様伝送線路、ステップインピーダンス伝送線路又はテーパ型伝送線路のうち2つを含むことを特徴とする請求項8記載の高周波短絡回路。

発明の名称

光学測定装置及び光学測定方法

技術分野

ものづくり, ナノテクノロジー

出願番号

特願2015-523971

概要

【課題】 効果的にノイズを除去して強度が微小な信号を感度よく検出する。
【解決手段】 光学測定装置は、光源と、前記光源からの光をプローブ光と参照光に分割する第1光学素子と、前記プローブ光を試料に導く第1パスと、時間軸上で前記参照光と前記プローブ光間に相対的な遅延を与えるように光路長が調整された前記参照光の第2パスと、前記試料を照射した前記プローブ光と、前記光路長が調整された前記参照光をひとつの共通の検出素子で検出して検出信号を出力する検出器と、前記検出信号のうち、前記プローブ光に由来する信号と前記参照光に由来する信号にそれぞれ逆の符号を適用して平衡化を行い、前記プローブ光に由来する信号と前記参照光に由来する信号の差分を前記試料の測定結果として出力する平衡器と、を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 光源と、
 前記光源からの光をプローブ光と参照光に分割する第1光学素子と、前記プローブ光を試料に導く第1パスと、時間軸上で前記参照光と前記プローブ光の間に相対的な遅延を与えるように光路長が調整された前記参照光の第2パスと、前記試料を照射した前記プローブ光と、前記光路長が調整された前記参照光をひとつの共通の検出素子で検出して検出信号を出力する検出器と、前記検出信号のうち、前記プローブ光に由来する信号と前記参照光に由来する信号にそれぞれ逆の符号を適用して平衡化を行い、前記プローブ光に由来する信号と前記参照光に由来する信号の差分を前記試料の測定結果として出力する平衡器と、を有することを特徴とする光学測定装置。
【請求項2】
 前記平衡器は、
 前記検出信号に、前記光源からの光に同期する±1の振幅の方形波を乗算する乗算器、を有し、前記乗算結果により前記差分を得ることを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項3】
 前記平衡器は、前記方形波にバイアスを印加するバイアス源、をさらに有し、前記バイアスにより前記プローブ光と前記参照光の検出強度比を調整することを特徴とする請求項2に記載の光学測定装置。
【請求項4】
 前記平衡器は、 前記光源からの光の角周波数に同期する正弦波信号の位相を調整する位相シフタと、前記検出信号に、前記位相が調整された前記正弦波信号を乗算する乗算器と、を有し、前記乗算結果により前記差分を得ることを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
【請求項5】
 前記平衡器は、前記乗算器の出力の直流成分を前記位相シフタにフィードバックさせるフィードバック系を有し、前記フィードバックを用いて、前記プローブ光と前記参照光の検出強度比を平衡させることを特徴とする請求項4に記載の光学測定装置。
【請求項6】
 前記検出器と前記平衡器の間に挿入される共振器をさらに有し、前記検出信号のうち特定の帯域の周波数成分が前記平衡器に入力されることを特徴とする請求項4に記載の光学測定装置。
【請求項7】
 前記プローブ光に同期して刺激を生成する刺激源、をさらに有し、前記試料は前記プローブ光に同期して前記刺激を受け、前記平衡器は前記刺激に誘起された前記試料の状態変化を前記測定結果として出力することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の光学測定装置。
【請求項8】
 参照信号を生成する参照信号源と、
 前記参照信号の周波数で前記平衡器の出力をロックイン検出するロックイン検出部と、をさらに有し、前記刺激の強度は、前記参照信号の周波数で変調されることを特徴とする請求項7に記載の光学測定装置。
【請求項9】
 前記試料と前記検出器の間に配置される分光器、をさらに有し、前記光源は白色光源であり、前記第1光学素子は、前記光源からの光を白色プローブ光と白色参照光に分割し、前記第2光学素子は、前記白色プローブ光と前記白色参照光を重ね合わせて前記試料に導き、前記試料を透過した前記白色プローブ光と前記白色参照光は、前記分光器で複数の波長成分に分光され、前記検出器は、前記分光された波長の各々に対応して配置され、対応する波長成分の前記プローブ光と前記参照光を共通して検出することを特徴とする請求項1に記載の光学測
定装置。
(以下省略)

発明の名称

ユーザインタフェース装置およびユーザインタフェース制御プログラム

技術分野

IT, その他

出願番号

特願2014-97872

概要

【要約】
【課題】防水構造を有する情報機器を持ち込むことなく、液面への情報表示と、液体を扱うのと同様の自然で直感的なジェスチャ入力とを実現する、液体槽内での情報閲覧とインタラクションに好適なユーザインタフェースを提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 液体と不透明状態の気体との組み合わせ、または不透明状態の液体で平面を形成した液体平面形成手段と、前記液体平面形成手段により形成された平面に対して情報を投影表示させる投影表示手段と、前記液体平面形成手段により形成された平面に対する入力操作を検出する入力検出手段と、前記入力検出手段によって検出された入力操作に応じて、前記投影表示手段に投影表示させる情報を制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とするユーザインタフェース装置。
【請求項2】
 前記液体平面形成手段は、不透明状態の液体が蓄えられた液体槽であり、前記投影表示手段は、該液体槽の液面に対して情報を投影表示させ、前記入力検出手段は、該液体槽の液面付近において行われる、ユーザによる前記液体への接触を伴うジェスチャの入力を認識するジェスチャ認識手段であり、前記表示制御手段は、該ジェスチャ認識手段によって認識されたジェスチャに応じて、前記投影表示手段に投影表示させる情報を制御することを特徴とする請求項1記載のユーザインタフェース装置。
【請求項3】
 前記ジェスチャ認識手段は、前記ユーザが前記液面下から指を突き出す動作、前記ユーザが前記液面付近において前記液体を流す動作、前記ユーザが前記液体をすくう動作、前記ユーザが前記水面を叩く動作のうちの少なくとも1つの動作を認識するものであることを特徴とする請求項2に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項4】
 前記ジェスチャ認識手段は、前記液面からの距離が表された深度画像を取得可能な深度カメラと、該深度カメラで取得された前記液面を表す背景画像と、前記ジェスチャの動作中を表す1以上のジェスチャ画像との差分を求めることによって、前記ジェスチャの動作領域を表す前景画像を取得し、前記ジェスチャの動作領域の面積と経時的変化とに基づいて、前記
ジェスチャの動作内容を特定するジェスチャ解析部とを備えたものであることを特徴とする請求項2または3に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項5】
 前記表示制御手段は、流体シミュレーションにより、前記投影表示される情報を前記液面上で移動させるものであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項6】
 前記ジェスチャ認識手段は、前記ユーザが前記液面付近において前記液体を流す動作を認識するものであり、前記表示制御手段は、前記認識された液体を流す動作に応じて、前記液体シミュレーションにより、前記投影表示される情報の移動の向きや速さを決定するものであることを特徴とする請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項7】
 前記液体槽は前記ユーザが内部に入ることができるものであり、前記ユーザは、前記液体に浸かることができるものであることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項8】
 前記液体平面形成手段は、液体を落下させることにより平行な平面を形成するとともに前記平行な平面の間に不透明状態の気体を充満させ、空気を放出する空気放出筒を備え、前記入力検出手段は、前記空気を放出した際の前記空気放出筒の向きを検出し、前記表示制御手段は、前記入力検出手段によって認識された前記空気放出筒の向きに応じて、前記投影表示手段に投影表示させる情報を制御することを特徴とする請求項1記載のユーザインタフェース装置。
【請求項9】
 液体と不透明状態の気体との組み合わせ、または不透明状態の液体で平面を形成した液体平面形成手段と、前記液体平面形成手段により形成された平面に対して情報を投影表示させる投影表示手段と、前記液体平面形成手段により形成された平面に対する入力操作を検出する入力検出手段と、を備えた装置と接続されたコンピュータに、前記入力検出手段によって検出された入力操作に応じて、前記投影表示手段に投影表示させる情報を制御する制御ステップを、実行させるためのユーザインタフェース制御プログラム。

発明の名称

ダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置および形成方法

技術分野

ものづくり

出願番号

特願2014-98357

概要

【要約】
【課題】成膜に要する時間を短縮することができ、且つ膜品質を向上させることが可能なダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置およびその形成方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
 ダイヤモンドライクカーボン膜を成膜する成膜対象物を配置し、成膜用ガスおよび前記成膜用ガス以外のガスを流動させる流動経路と、水素ガス、窒素ガスまたはアルゴンガスの何れかを含むキャリアガスを所定流量で前記流動経路に供給するキャリアガス供給源と、ケトン体、アルコール類またはカルボン酸の何れかのガスから成る炭素源を所定流量で前記流動経路に供給する炭素源ガス供給源と、前記キャリアガス供給源および前記炭素源ガス供給源から前記流量経路へのガス流量を制御するガス制御部と、前記流動経路の温度を上昇させる加温部と、前記流動経路内の温度が所定温度となるように前記加温部を制御する温度制御部と、を備え、前記ガス制御部は、前記流動経路が成膜温度に達するまで、前記キャリアガスを前記キ
ャリアガス供給源から前記流動経路に供給するように制御すると共に、前記流動経路が成膜温度に達した際に、炭素源が所定濃度で含まれるように、前記成膜用ガスを前記キャリアガス供給源および前記炭化水素ガス供給源から前記流動経路に所定流量で供給するように制御することを特徴とするダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項2】
 前記ガス制御部は、成膜完了後において、前記キャリアガス供給源から供給されるキャリアガスを前記流動経路に供給するように制御することを特徴とする請求項1に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項3】
 前記ガス制御部は、成膜前と成膜後とで、前記キャリアガスの種類を変更するように制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項4】
 前記成膜温度は、1000~1400℃であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項5】
 前記成膜用ガスの前記炭素源と前記成膜用ガス以外のモル比が0.18~0.30:1.0であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項6】
 前記ケトン体は、アセトンであることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項7】
 前記キャリアガス供給源およびガス制御部によるガスの供給は、バブリングを経由して行われることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項8】
 前記成膜対象物は、所定のセラミックまたは所定の金属で構成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の成膜装置。
【請求項9】
 水素ガスを流動させる流動経路に、ダイヤモンドライクカーボン膜を成膜する成膜対象物を配置する工程と、前記水素ガスを所定流量で前記流動経路に流すと共に前記成膜対象物を室温から所定温度まで上昇させる工程と、前記所定温度に達した際に、前記水素ガスをキャリアガスとして炭素源であるケトン体、アルコール類またはカルボン酸の何れかを所定の濃度で含む成膜用ガスを前記流動経路に所定時間にわたって流動させる工程と、前記所定温度の状態を所定時間にわたって保持する工程とを有することを特徴とするダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法。
【請求項10】
 前記炭素源としてのケトン体は、アセトンであることを特徴とする請求項9に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法。
【請求項11】
 前記成膜対象物は、セラミックまたは金属で構成されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法。
【請求項12】
 前記成膜用ガスを流す前に、前記水素ガスを流動させることにより、前記成膜対象物の表面について前記水素ガスの還元作用により不純物除去を行うことを特徴とする請求項9から請求項11の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法。
【請求項13】
 前記成膜対象物の表面には、金属からなる触媒が塗布されていることを特徴とする請求項9から請求項12の何れか1項に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法。
【請求項14】
 前記金属からなる触媒は、セラミックで構成されることを特徴とする請求項13に記載のダイヤモンドライクカーボン膜の形成方法。
(以下省略)

発明の名称

新規ハロゲン化水素塩

技術分野

環境/有機化学/無機化学, 医工連携/ライフサイエンス

出願番号

特願2013-97755

概要

【課題】水溶性に優れ、ホタル生物発光系における発光基質として利用可能な新規物質の提供。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
 本発明は、ハロゲン化水素塩、特には、水溶性に優れ、ホタル生物発光系における発光基質として利用可能なハロゲン化水素塩に関するものである。
【背景技術】
 生物発光系の中でも、ホタルの発光系は、発光効率に優れた系として知られている。該ホタルの発光系においては、発光基質であるホタルルシフェリンが、発光酵素のホタルル
シフェラーゼと、アデノシン三リン酸(ATP)及びマグネシウムイオン(Mg2+)の存在下、励起状態のオキシルシフェリンに変換され、該オキシルシフェリンが基底状態へと失活する際に波長が約560nmの黄緑色の蛍光が発せられる。
【0003】
 また、昨今、かかるホタルの発光系の発光基質の類似体として、多彩な発光波長を実現する化合物が合成されている。例えば、下記特許文献1には、ホタルルシフェリンのフェノール性水酸基を2級又は3級アミノ基で置換したルシフェリン誘導体が開示されている。また、下記特許文献2及び3には、ホタルルシフェリンと類似の分子構造を有するルシフェラーゼの発光基質が開示されている。
【0004】
 これらのホタルルシフェリン類似体の中でも、長波長の光、特には、波長が650nm以上の赤色の光を発する発光基質は、長波長光は生体内での透過率が高いため、生体内深部の病巣を可視化するための標識材料として有望であり、例えば、和光純薬工業株式会社から商品名「アカルミネ」として、長波長光を発するホタルルシフェリン類似体が市販されている。
 また、本発明者らは、更に検討を進め、ホタルルシフェリンと類似の分子構造を有しつつ、分子構造内に2つの芳香環を有する化合物がホタル生物発光系における発光基質とし
て機能し、更に、長波長の光を発することを見出している。
 しかしながら、上記ホタル発光系の発光基質類似体は、多彩な発光波長を実現できるものの、水溶性が低く、特に、生体内深部の可視化に有用な650nm以上の波長の光を発する発光基質で顕著である。一般に、マウスやラット等の実験動物の生体内への投与においては、発光基質は10~15mg/ml程度の溶解度を有することが必要であるが、上記の長波長光を発する発光基質は、水への溶解度が約0.1mg/mlであり、実用性に問題が有った。
 そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、水溶性に優れ、ホタル生物発光系における発光基質として利用可能な新規物質を提供することにある。

発明の名称

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置

技術分野

IT

出願番号

特願2013-90432

概要

【課題】複数枚の撮影画像を用いて、より自然な合成画像を容易に生成する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 連続して撮影された複数枚の撮影画像の中から、画像の置き換えが行われる側の被置換撮影画像と、前記画像を置き換える側の置換側撮影画像とを選択する撮影画像選択部と、前記置換側撮影画像内の置換領域の外周周辺の領域である置換領域外周周辺領域を少なくとも含む第1の領域と、前記被置換撮影画像内の被置換領域の外周周辺の領域である被置換領域外周周辺領域を少なくとも含む第2の領域とを多重解像度に分解する多重解像度分解部と、前記多重解像度分解部で分解して得られた各周波数成分において、前記第2の領域の少なくとも一部の領域を、前記第1の領域の少なくとも一部の領域で置き換える置換処理部と、前記置換処理部で置き換えが行われた前記各周波数成分を再構成する第1の処理、又は前記第1の処理で得られた再構成画像と前記置換領域内の画像とを合成する第2の処理によって、合成画像を生成する合成画像生成部とを備えた画像処理装置。
【請求項2】
 前記被置換領域外周周辺領域、及び前記置換領域外周周辺領域とは、前記被置換領域の外周と前記置換領域の外周を中心としてその内周側及び外周側に形成される領域であり、前記内周側に形成される内周側領域と前記外周側に形成される外周側領域とは、それぞれ、前記多重解像度分解部で用いられるフィルタのフィルタ長の少なくとも1.5倍の長さを幅として有する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
 前記多重解像度分解部は、離散ウェーブレット変換によって、前記第1の領域と前記第2の領域とを多重解像度に分解する請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
 前記複数枚の撮影画像の中から、人物の顔の部分、及び前記顔の部位の部分を検出する顔検出部と、前記顔検出部が検出した前記顔の部位の画像を解析してその表情を推定する表情推定部とをさらに備え、前記撮影画像選択部は、前記表情推定部によって前記表情が良いと推定された前記顔の部分を少なくとも含む前記撮影画像を前記置換側撮影画像として選択し、前記置換側撮影画像として選択されていない前記撮影画像の中から、前記被置換撮影画像を選択する請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
 前記置換側撮影画像の中から、前記置換領域として抽出する範囲を決定する置換領域範囲決定部をさらに備え、前記置換領域範囲決定部は、前記顔検出部で検出された前記顔部分全体を含み、かつ前記顔部分全体より広い所定の範囲を、前記置換領域として抽出する範囲と決定する請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
 前記置換領域範囲決定部は、前記顔検出部が検出した前記顔の両目の部分の間隔に基づいて算出された顔の横幅と縦幅を、それぞれ少なくとも1.5倍して得られる短径と長径
とを有する楕円で囲われる範囲を、前記置換領域として抽出する範囲に決定する請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
 前記多重解像度分解部は、前記第1の領域としての前記置換領域外周周辺領域と、前記第2の領域としての前記被置換領域外周周辺領域とをそれぞれ多重解像度に分解し、前記置換処理部は、前記多重解像度分解部で分解して得られた各周波数成分において、前記被置換領域外周周辺領域の前記内周側領域を前記置換領域外周周辺領域の前記外周側領域で置き換え、前記合成画像生成部は、前記第2の処理によって前記合成画像を生成する請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項8】
 前記多重解像度分解部は、前記第1の領域としての置換側撮影画像全体と、前記第2の領域としての被置換撮影画像全体とを多重解像度に分解し、前記置換処理部は、前記多重解像度分解部で分解して得られた各周波数成分に対して、前記被置換領域を前記置換領域で置き換え、前記合成画像生成部は、前記第1の処理によって前記合成画像を生成する請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項9】
 前記多重解像度分解部は、非間引きウェーブレット変換によって、前記第1の領域と前記第2の領域とを多重解像度に分解する請求項5に記載の画像処理装置。
(以下省略)

発明の名称

クロム含有金属材料及びクロム含有金属材料の製造方法

技術分野

ものづくり, 環境/有機化学/無機化学, ナノテクノロジー

出願番号

特願2013-91618

概要

【要約】
【課題】皮膜密着性に優れた水素透過防止機能膜を有するクロム含有金属材料を提供すること。
【解決手段】ステンレス鋼又はクロムモリブデン鋼の金属材料と、前記金属材料の表面の少なくとも一部を被覆するクロム酸窒化物膜と、前記クロム酸窒化物の表面の少なくとも一部を被覆するセラミック膜と、を有し、前記クロム酸窒化物膜の膜厚は、0.01μm~1μmの範囲内にあり、前記セラミック膜の膜厚は、0.1μm~10μmの範囲内にある、クロム含有金属材料。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 ステンレス鋼又はクロムモリブデン鋼の金属材料と、前記金属材料の表面の少なくとも一部を被覆するクロム酸窒化物膜と、前記クロム酸窒化物の表面の少なくとも一部を被覆するセラミック膜と、を有し、前記クロム酸窒化物膜の膜厚は、0.01μm~1μmの範囲内にあり、前記セラミック膜の膜厚は、0.1μm~10μmの範囲内にある、クロム含有金属材料。
【請求項2】
 前記クロム酸窒化物膜中の酸素含有量は、10mol%以下である、請求項1に記載のクロム含有金属材料。
【請求項3】
 前記セラミック膜は、クロム窒化物、ボロン窒化物、アルミニウム酸化物、チタン窒化物及びケイ素炭化物の群から選択されるセラミックを含む、請求項1又は2に記載のクロム含有金属材料。
【請求項4】
 前記クロム酸窒化物膜及び前記セラミック膜は、各々、結晶質であり、かつ、結晶粒径が200nm以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクロム含有金属材料。
【請求項5】
 前記金属材料はステンレス鋼であり、前記ステンレス鋼は、SUS316Lである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクロム含有金属材料。
【請求項6】
 ステンレス鋼又はクロムモリブデン鋼の金属材料の表面の少なくとも一部にクロム酸窒化物膜を成膜する、第1の成膜工程と、前記クロム酸窒化物膜の少なくとも一部にセラミック膜を成膜する、第2の成膜工程と、を含み、前記クロム酸窒化物膜の膜厚は、0.01μm~1μmの範囲内にあり、前記セラミック膜の膜厚は、0.1μm~10μmの範囲内にある、クロム含有金属材料の製造方法。
【請求項7】
 前記第1の成膜工程及び前記第2の成膜工程の少なくとも一方は、物理的蒸着法により実施される、請求項6に記載のクロム含有金属材料の製造方法。
【請求項8】
 前記物理的蒸着法は、イオンプレーティング法である、請求項7に記載のクロム含有金属材料の製造方法。
【請求項9】
 前記クロム酸窒化物膜中の酸素含有量は、10mol%以下である、請求項6乃至8のいずれか一項に記載のクロム含有金属材料の製造方法。
【請求項10】
 前記セラミック膜は、クロム窒化物、ボロン窒化物、アルミニウム酸化物、チタン窒化物及びケイ素炭化物の群から選択されるセラミックを含む、請求項6乃至9のいずれか一項に記載のクロム含有金属材料の製造方法。
【請求項11】
 前記クロム酸窒化物膜及び前記セラミック膜は、各々、結晶質であり、かつ、結晶粒径が200nm以下である、請求項6乃至10のいずれか一項に記載のクロム含有金属材料の製造方法。
【請求項12】
 前記金属材料はステンレス鋼であり、前記ステンレス鋼は、SUS316Lである、請求項6乃至11のいずれか一項に記載のクロム含有金属材料の製造方法

発明の名称

端末装置及び入力補助シート

技術分野

IT

出願番号

特願2013-47852

概要

【要約】
【課題】簡易な構成及び/又は処理でタッチパネルに対する操作入力を行いやすくする。
【解決手段】タッチパネル7は、表示部とタッチセンサとを有する。表示部は、操作入力子を画像で表示する。タッチセンサは、表示部に積層又は表示部と一体に形成され、その操作面に対するユーザの指の接触を検知する。入力補助シート7aは、タッチパネル7の上面に積層又はタッチパネルと一体に形成される透明のシートである。そして、表示部に表示される操作入力子の表示位置と対応する位置に、人間の触覚の閾値近傍の高さを有する段差が設けられている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 操作入力子を画像で表示する表示部と、前記表示部に積層又は前記表示部と一体に形成され、その操作面に対するユーザの指の接触を検知するタッチセンサとを有するタッチパネルと、前記タッチパネルの上面に積層又は前記タッチパネルと一体に形成される透明のシートであり、前記表示部に表示される前記操作入力子の表示位置と対応する位置に、人間の触
覚の閾値近傍の高さを有する段差が設けられた入力補助シートとを備えた端末装置。
【請求項2】
 前記人間の触覚の閾値近傍の高さとは、2μmから100μmの範囲の高さである請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
 前記入力補助シート上の前記段差の形成位置と対応する前記表示部の画面上の位置に、視覚的手掛かりとしての線を表示させる表示制御部をさらに備える請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
 前記表示制御部は、前記視覚的手掛かりとしての線を、前記表示部の画面に前記操作入力子が表示される間のみ表示させる請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
 前記入力補助シートの前記段差は、前記操作入力子としてのキーボードの各キーの境界部分に沿って、線状に形成される請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
 前記入力補助シートの前記段差は、前記操作入力子が表示される複数の表示形態と対応する複数の位置に設けられ、前記表示制御部は、前記操作入力子の前記表示部の画面上での表示位置が変化した場合には、前記視覚的手掛かりとしての線を、前記変化した操作入力子の表示位置と対応する位置に表示させる請求項4に記載の端末装置。
【請求項7】
 前記入力補助シートの前記段差は、前記入力補助シートの全面に渡って形成され、前記表示制御部は、前記操作入力子の前記表示部の画面上での表示位置が変化した場合には、前記視覚的手掛かりとしての線を、前記変化した操作入力子の表示位置と対応する位置に表示させる請求項4に記載の端末装置。
【請求項8】
 操作入力子を画像で表示する表示部と、前記表示部に積層又は前記表示部と一体に形成され、その操作面に対するユーザの指の接触を検知するタッチセンサとを有するタッチパネルの上面に積層又は前記タッチパネルと一体に形成される透明のシートであり、前記表示部に表示される前記操作入力子の表示位置と対応する位置に、人間の触覚の閾値近傍の高さを有する段差が設けられた入力補助シート。
【請求項9】
 前記人間の触覚の閾値近傍の高さとは、2μmから100μmの範囲の高さである 請求項8に記載の入力補助シート。

発明の名称

固体高分子燃料電池カソード用の触媒およびそのような触媒の製造方法

技術分野

新エネルギー/省エネルギー, 環境/有機化学/無機化学

出願番号

特願2013-41734

概要

【要約】
【課題】高い活性を有し、良好な耐久性を有する固体高分子形燃料電池カソード用の触媒の製造方法。
【解決手段】遷移金属のイオンを含む溶液を調製するステップであって、前記遷移金属は、スズ、インジウム、タンタル、セリウム、タングステン、およびモリブデンからなる群から選定された少なくとも一つであるステップと、前記溶液中に、貴金属粒子が担持されたカーボン粒子を添加して、スラリー液を調製するステップであって、前記貴金属は、白金または白金合金であるステップと、前記スラリー液中で電解を行い、前記貴金属粒子上に前記遷移金属を電析させ、触媒粒子を形成するステップであって、前記電解は、前記遷移金属が前記貴金属粒子上には電析するものの、前記カーボン粒子上には実質的に電析されないような電位で実施されるステップと、前記触媒粒子を回収するステップと、を有する触媒の製造方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 固体高分子形燃料電池カソード用の触媒の製造方法であって、(a)遷移金属のイオンを含む溶液を調製するステップであって、前記遷移金属は、スズ(Sn)、インジウム(In)、タンタル(Ta)、セリウム(Ce)、タングステン(W)、およびモリブデン(Mo)からなる群から選定された少なくとも一つであるステップと、(b)前記溶液中に、貴金属粒子が担持されたカーボン粒子を添加して、スラリー液を調製するステップであって、前記貴金属は、白金(Pt)または白金合金であるステップと、(c)前記スラリー液中で電解を行い、前記貴金属粒子上に前記遷移金属を電析させ、触媒粒子を形成するステップであって、前記電解は、前記遷移金属が前記貴金属粒子上には電析するものの、前記カーボン粒子上には実質的に電析されないような電位で実施されるステップと、(d)前記触媒粒子を回収するステップと、を有することを特徴とする製造方法。
【請求項2】
 前記(c)のステップにより得られる前記触媒粒子において、前記貴金属と前記遷移金属の存在比(モル比)は、3:1から10:1の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
 前記(d)のステップの後、さらに、(e)回収された前記触媒粒子中の前記遷移金属を酸化させるステップを有することを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
 前記(d)または(e)のステップの後、さらに、(f)酸化物に変化しなかった前記遷移金属の少なくとも一部を溶解させるステップを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の製造方法。
【請求項5】
 前記遷移金属のイオンを含む溶液は、水溶液、有機溶媒、または溶融塩であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の製造方法。
【請求項6】
 前記遷移金属のイオンは、スズイオンであり、前記遷移金属のイオンを含む溶液は、過塩素酸水溶液または硫酸水溶液であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の製造方法。
【請求項7】
 前記白金合金は、白金-コバルト(Co)合金、白金-金(Au)合金、白金-パラジウム(Pd)合金、白金-ニッケル(Ni)合金、および白金-鉄(Fe)合金からなる群から選定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の製造方法。
【請求項8】
 前記(c)のステップにおける電解は、室温(20℃~25℃)以上、100℃未満の温度で実施されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の製造方法。
【請求項9】
 前記(c)のステップにおける電解において、作用電極として、メッシュ状電極が使用されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の製造方法。
【請求項10】
 固体高分子形燃料電池カソード用の触媒であって、当該触媒は、貴金属粒子が担持されたカーボン粒子を有し、前記貴金属粒子には、遷移金属の酸化物が配置され、前記貴金属は、白金(Pt)または白金合金であり、 前記遷移金属は、スズ(Sn)、インジウム(In)、タンタル(Ta)、セリウム(Ce)、タングステン(W)、およびモリブデン(Mo)からなる群から選定された少なくとも一つであることを特徴とする触媒。
【請求項11】
 前記白金合金は、白金-コバルト(Co)合金、白金-金(Au)合金、白金-パラジウム(Pd)合金、白金-ニッケル(Ni)合金、および白金-鉄(Fe)合金からなる群から選定されることを特徴とする請求項10に記載の触媒。
【請求項12】
 前記遷移金属の酸化物は、酸化スズ(SnOおよび/またはSnO2)であり、前記貴金属と前記酸化物の存在比(モル比)は、3:1から10:1の範囲であることを特徴とする請求項10または11に記載の触媒。
(以下省略)

発明の名称

電気刺激システム及び計測システム

技術分野

IT

出願番号

特願2013-259481

概要

【要約】
【課題】適切な位置と範囲への刺激の付与を可能とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 刺激信号を複数生成し、生成した各刺激信号をそれぞれ異なる出力部から出力する信号生成装置と、人体の皮膚に貼付されて、入力する刺激信号に応じた刺激を出力する複数の電極部と、前記各電極部側に固定点を設けた電流制御部を有し、利用者に刺激を与えるタイミングで前記各電極部と接続させる前記信号生成装置の出力部を選択し、前記各電極部を選択された出力部と接続させる選択装置と、を備えることを特徴とする電気刺激システム。
【請求項2】
 前記電極部は、人体の皮膚の所定面積内において略等間隔に配置されて貼付され、入力する刺激信号に応じた刺激をそれぞれ出力することを特徴とする請求項1の電気刺激システム。
【請求項3】
 前記選択装置は、人体の動きに関するデータを計測する生体計測センサと接続され、当該生体計測センサの計測結果を利用して出力部を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気刺激システム。
【請求項4】
 前記信号生成装置は、高周波の二相性矩形波を低周波で変調させた波形の刺激信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3に記載の電気刺激システム。
【請求項5】
 人体の皮膚に貼付され、人体の関節の動作によって人体で生じる電位を取得する複数の電極部と、複数の入力部を有し、前記電極部で取得した電位を計測する筋電計と、前記各電極部側に固定点を設けた電流制御部を有し、利用者の電位を計測するタイミングで前記筋電計の入力部と接続される電極部を選択し、前記各電極部を選択された入力部と接続させる選択装置と、を備えることを特徴とする計測システム。
【請求項6】
 前記電極部は、人体の皮膚に貼付され、人体の関節の動作によって人体で生じる電位を取得可能であって、複数の入力部を有し、前記電極部で取得した電位を計測する筋電計と、前記筋電計の入力部と接続される電極部を選択し、前記各電極部を選択された入力部と接続させる第2選択装置と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気刺激システム。

発明の名称

化学修飾されたペプチドを有するファージおよびその製造方法

技術分野

医工連携/ライフサイエンス

出願番号

特願2012-287045

概要

【要約】
【課題】提示ペプチドのシステイン残基が特異的に化学修飾されているファージを提供する。
【解決手段】T7ファージを、還元剤の存在下で、修飾化合物と反応させることにより、提示ペプチド中のシステイン残基を特異的に修飾する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 遺伝子操作によってキャプシドタンパク質gp10のC末端に導入された、少なくとも1つのシステイン残基を含むペプチドと、該システイン残基の硫黄原子を介して連結された化学的修飾要素と、を有するT7ファージ。
【請求項2】
  前記化学的修飾要素が、下記式(1)または式(2): -CHR1C(=O)-    (1) -R2-SO2-   (2)
(R1は水素原子またはメチレン基であり、R2は炭素数1~5のアルキレン基である)で表される構造を含む、少なくとも1つの連結部を有し、式(1)のカルボニル基のα炭素で、または、式(2)のR2で、前記硫黄原子に連結されている、請求項1記載のT7ファージ。
【請求項3】
 前記式(1)中のカルボニル基の炭素原子が窒素原子に結合されている、請求項2記載のT7ファージ。
【請求項4】
 前記化学的修飾要素が、前記ペプチド中の、前記システイン残基とは別の位置にある残基にも連結されている、請求項1~3のいずれかに記載のT7ファージ。
【請求項5】
 前記別の位置にある残基が、システイン残基である、請求項4に記載のT7ファージ。
(以下省略)

発明の名称

情報処理装置および方法、並びにプログラム

技術分野

IT

出願番号

特願2012-282146

概要

【要約】
【課題】伝送遅延の差が大きい複数の経路を利用したマルチパス通信において、より効率的に帯域幅を活用することができるようにする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
 複数のTCPコネクションをまとめた単一のコネクションを確立し、API(Application Program Interface)により、アプリケーションプログラムに提供する情報処理装置であって、前記複数のTCPコネクションのそれぞれに対応するサブフローを介して送信されるセグメントを蓄積するキューに対応づけられた到達予想時間に基づいて、送信バッファから取り出したセグメントを挿入するキューを選択するキュー選択部と、前記キューから前記セグメントが送出されるときの輻輳ウィンドウサイズを予測するウィンドウサイズ予測部と、前記サブフローの遅延時間、および、前記輻輳ウィンドウサイズに基づいて、前記キューに挿入されたセグメントが前記キューから送出されるまでに要すると推測される送出予想時間を算出する送出予想時間算出部と、前記送出予想時間に基づいて、前記キューに対応づけられた到達予想時間を更新する更新部と、前記サブフローのいずれかにおいて輻輳またはパケットロスが発生した場合、少なくとも前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフローに対応するキューに対応付けられた到達予想時間を再計算するとともに、前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフローに対応するキューに蓄積されたセグメントの少なくとも一部を、他のサブフローに対応するキューに分配する輻輳時キュー制御部とを備える情報処理装置。
【請求項2】
 前記輻輳時キュー制御部は、前記輻輳またはパケットロスの発生に伴って縮小された輻輳ウィンドウサイズを初期値として取得し、 前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフローのキューに、前記キューに蓄積されていたセグメントを1つずつ仮想的に挿入し、前記キューに対応づけられた到達予想時間を、前記セグメント毎に再計算し、前記再計算により、前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフロー以外のサブフローに対応するキューのそれぞれに対応づけられた到達予想時間のうち、最大の到達予想時間を超える到達予想時間が得られた場合、そのセグメントより送信順が後のセグメントを、前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフロー以外のサブフローに対応するキューに分配する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
 前記複数のサブフローは、それぞれ伝送遅延が異なるネットワーク上でのデータの送受信により生成されたTCPコネクションに対応する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
 前記複数のTCPコネクションのうちの少なくともいずれか1つは、広域無線通信によるネットワークを利用する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のTCPコネクションをまとめた単一のコネクションを確立し、API(Application Program Interface)により、アプリケーションプログラムに提供する情報処理装置の情報処理方法であって、キュー選択部が、前記複数のTCPコネクションのそれぞれに対応するサブフローを介して送信されるセグメントを蓄積するキューに対応づけられた到達予想時間に基づいて、送信バッファから取り出したセグメントを挿入するキューを選択し、ウィンドウサイズ予測部が、前記キューから前記セグメントが送出されるときの輻輳ウィンドウサイズを予測し、送出予想時間算出部が、前記サブフローの遅延時間、および、前記輻輳ウィンドウサイズに基づいて、前記キューに挿入されたセグメントが前記キューから送出されるまでに要すると推測される送出予想時間を算出し、更新部が、前記送出予想時間に基づいて、前記キューに対応づけられた到達予想時間を更新し、輻輳時キュー制御部が、前記サブフローのいずれかにおいて輻輳またはパケットロスが発生した場合、少なくとも前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフローに対応するキューに対応付けられた到達予想時間を再計算するとともに、前記輻輳またはパケットロスの発生したサブフローに対応するキューに蓄積されたセグメントの少なくとも一部を、他のサブフローに対応するキューに分配するステップを含む情報処理方法。
(以下省略)