NEXIの貿易一般保険|輸出取引の代金回収リスクをカバーする公的保険

海外展開支援制度

公開日 

主催機関: 株式会社日本貿易保険(NEXI)
制度公式ページ: https://www.nexi.go.jp/insurance

項目 内容
主催 株式会社日本貿易保険(NEXI)
根拠法 貿易保険法
支援の性格 輸出取引の代金回収不能リスクに対する公的保険(貿易保険)
主な対象取引 日本企業の輸出取引、仲介貿易、技術提供契約等
カバー対象リスク カントリーリスク(非常危険)、信用リスク(信用危険)

制度の概要

貿易一般保険は、NEXIが提供する輸出取引・仲介貿易・技術提供契約等に伴う代金回収不能・船積不能のリスクを包括的にカバーする基幹保険商品です。相手国の戦争・内乱・送金制限等のカントリーリスク(非常危険)と、取引相手の破産・支払遅延等の信用リスク(信用危険)の双方を対象に、日本企業の海外取引を公的保険の枠組みで支えます。

主な支援内容

  • 輸出取引(船積後の代金回収リスク・船積前の船積不能リスク)の保険引受
  • 仲介貿易取引における代金回収リスクの保険引受
  • 技術提供契約等の役務取引に伴う対価回収リスクの保険引受
  • カントリーリスク・信用リスクの双方をカバーする包括型保険設計
  • 継続取引を前提とした包括保険(個別取引保険との選択利用)

対象者

対象は、日本企業が行う輸出取引・仲介貿易・技術提供契約等の国際取引を行う事業者です。中小企業から大企業まで対象企業の規模は幅広く、業種も原則として限定されません。ただし、取引内容・相手国・取引金額・相手方の信用状況等により個別審査・個別条件設定が行われるため、取引ごとに引受可否・保険料率・填補率が個別に決定されます。

活用を検討する際の視点

貿易一般保険を他の輸出取引リスクヘッジ手段(民間信用保険・銀行のL/C・前金決済・邦銀保証等)と並べて見ると、「カントリーリスクを公的保険として引き受ける」点が最大の差別化ポイントです。民間信用保険は相手先の信用リスクを主にカバーしますが、戦争・内乱・送金制限といったカントリーリスクは民間保険ではカバーが困難なケースが多く、NEXIの貿易一般保険が民間保険では対応しきれないリスク領域を補完する公的機能を担っています。

制度設計上の特徴として目を引くのは、カントリーリスクと信用リスクを同一保険でカバーする包括型設計です。輸出取引では、相手先の信用問題と相手国の政治・経済情勢が複合的に影響するため、両方を別々の保険で手配する煩雑さを避け、一つの保険で包括的にカバーできる構造は実務面での利便性が高い設計となっています。また、継続取引を前提とした包括保険と個別取引単位の保険を選択でき、取引頻度や規模に応じた運用が可能です。相手国のカントリーリスクが無視できない取引、相手先の信用情報が十分に把握できない新規取引、高額・長期の輸出契約にとっては、検討価値の高いリスクヘッジ手段です。

一方で、保険料率・填補率・免責事由は取引ごとに個別審査で決定されるため、取引条件が固まる前の早い段階で事前相談を行うことが実務上の定石となっています。NEXIは公式ページ・支店窓口を通じた事前相談を受け付けており、取引相手先の引受可否・見込み保険料の事前確認が可能です。

問い合わせ先

保険料率・引受条件・免責事由は取引ごとに個別審査により決定されます。最新情報および個別条件は公式ページで確認してください。