NEDOのNEP(ディープテック起業家育成)|研究開発型スタートアップの起業人材育成

海外展開支援制度

公開日 

主催機関: 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
制度公式ページ: https://nep.nedo.go.jp

項目 内容
主催 NEDO スタートアップ支援部
正式名称 研究開発型スタートアップの起業・経営人材確保等支援事業/ディープテック分野での人材発掘・起業家育成事業(NEP)
対象 ディープテック分野の起業家候補人材・研究開発型スタートアップ
支援の性格 創業初期の起業家育成+メンタリング+R&D資金補助
コース構成 開拓コース/躍進コース

制度の概要

NEP(NEDO Entrepreneurs Program)は、ディープテック分野の起業家候補人材を、創業前段階からアーリー段階まで育成・支援することを目的とした事業です。「開拓コース」で起業構想の具体化を、「躍進コース」で事業化に向けた調査・R&D・実証を支援する二段階構造で、各フェーズに応じたメンタリング体制と資金支援を組み合わせて提供します。研究開発型スタートアップ固有の課題(技術シーズの事業化設計・市場検証・経営人材確保)に対して、経験豊富な支援人材を配置するのが特徴です。

主な支援内容

  • 開拓コース:将来の起業を検討する個人・チームに対する、技術シーズや事業アイデアの具体化支援
  • 躍進コース:ディープテック事業モデルを持つ法人・チームへのR&D・実証資金補助
  • 躍進コース内の類型:500/3,000(法人向け)、Carve-out A・B(個人/法人向け)、GX(CO2削減目標を持つ法人向け)
  • メンタリング体制:Supervisor(SVr)・Catalyzer・Accompany-Runner(AR)の三層支援
  • R&D資金:最大3,000万円(類型により補助率・上限額が異なる)
  • 事業化フィージビリティ調査・プロトタイプ設計・試作・市場調査支援

対象者

対象は、ディープテック分野の技術シーズや、当該技術を活用した事業アイデアを有する個人・チーム・法人です。開拓コースは「将来の起業を検討している段階」「技術シーズを活用した事業アイデアを具体化したい段階」の起業家候補が中心で、躍進コースは具体的なディープテック事業モデルを持つ法人・チームが対象となります。躍進コース内では、個人・チーム段階、法人段階、カーブアウト段階、GX(脱炭素)分野といった類型が設けられており、応募者の状況に応じて適用類型が選択される構造です。

活用時の留意点

NEPを他のスタートアップ支援制度(J-StarX、民間アクセラレーター、DTSU国内向けディープテック支援)と並べて見ると、「ディープテック分野に特化した起業家育成」という絞り込みが際立つ設計となっています。J-StarXが海外派遣プログラムを中心とするのに対し、NEPは国内の創業前〜アーリー段階に焦点を置き、研究開発と事業化を接続する人材育成と資金補助をセットにした構造で、ディープテック固有の「技術シーズはあるが事業化の経験・体制が不足している」という課題にフォーカスしています。

制度設計上の特徴として目を引くのは、Supervisor・Catalyzer・Accompany-Runnerという三層のメンタリング体制と、開拓コース・躍進コースの二段階設計の組み合わせです。単なる補助金ではなく、経験豊富な支援人材が起業家候補と伴走し、技術シーズから事業モデルへの転換を支える「人による支援」が制度内に組み込まれているため、R&D予算と並んで「事業化プロセスそのものへの外部支援」が制度価値を構成しています。また、躍進コース内にCarve-outカテゴリーGXカテゴリーが設けられている点は、事業会社からのカーブアウト型スタートアップや、脱炭素を事業軸に置く技術開発型スタートアップという、近年存在感を増している特定類型への対応を制度運営で反映した設計と読み取れます。ディープテック領域で起業を検討している研究者・技術者、技術シーズを持つ事業会社からのカーブアウトを計画している起業家、脱炭素事業を研究開発型スタートアップとして立ち上げたい方にとっては、検討価値の高い起業家育成制度です。

なお、公募期間はコース・類型ごとに異なり、選考プロセスを経たうえで採択される点は、補助金系制度一般に共通する運用上の留意点です。応募前段階でのNEDO窓口への相談も制度運用として想定されています。

問い合わせ先

コース構成・公募時期・類型ごとの支援要件は年度により見直しが行われます。最新情報は公式ページで確認してください。