海外展開ハンズオン支援|中小機構の専門家派遣型伴走コンサルティング

海外展開支援制度

公開日 

主催機関: 独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構/SMRJ)
制度公式ページ: https://www.smrj.go.jp/sme/overseas/consulting/advice/index.html

項目 内容
主催 中小機構(SMRJ)
対象 海外ビジネス検討段階・海外進出済の中小企業、中小企業支援機関
支援の性格 登録専門家200名超による法務・税務・規制・現地調査の個別伴走型アドバイス
費用 無料
相談形式 窓口相談・現地同行・オンライン相談
受付 通年受付(全国9地域本部)

制度の概要

海外展開ハンズオン支援は、中小機構の海外展開支援の中核に位置する、専門家派遣型の個別伴走コンサルティング制度です。国内外200名を超える登録専門家が法務・税務・現地規制・ビジネス計画の実現可能性検証など、海外展開の実務課題を横断的にサポートします。初期検討段階から海外子会社運営フェーズまで、幅広いステージに対応する「個別伴走型の相談支援」として運営されています。

主な支援内容

  • 海外展開戦略・事業計画に関する個別相談
  • 法務・税務・現地規制・知財保護・労務等の専門アドバイス
  • 現地調査への専門家同行と実現可能性検証
  • 既進出企業向けの現地運営・組織管理に関する助言
  • 窓口相談・現地同行・オンライン相談を組み合わせた柔軟な相談形式
  • 中小企業支援機関(自治体・商工会議所等)による間接利用にも対応
  • 全国9地域本部での窓口対応

対象者

対象は、海外展開を検討している、あるいは既に海外進出している日本の中小企業です。検討初期段階の企業から、海外子会社の運営課題を抱える既進出企業まで、幅広いフェーズに対応する設計となっています。また、中小企業支援機関(自治体・商工会議所・商工会等)による間接利用も想定されており、支援機関経由での相談も可能な制度運営です。業種の制限は緩やかで、製造業・サービス業・食品・IT等、幅広い業種が利用可能です。

活用時の留意点

中小機構の海外展開ハンズオン支援を他の海外展開支援制度と並べて見ると、「専門家派遣型の個別伴走コンサルティングに特化した無料支援制度」という立ち位置が際立ちます。中小企業の海外展開では、法務・税務・規制・会計・現地商慣行など相談対象が多岐にわたり、自社の案件に合わせて適切な専門家誎を個別に探して契約することは、時間的・費用的コストが大きく実務的ハードルとなります。本制度は、中小機構が登録専門家プールを抱え、案件に応じて専門家を割り当てる仕組みでこの構造的課題を制度として解消しています。

制度設計上の特徴として目を引くのは、「現地同行を含む実地支援が相談フォーマットに組み込まれている」点です。相談ルームでの助言で終わらせず、現地の実情に即した判断材料を専門家と共に作るところまで踏み込む設計思想が制度に反映されています。窓口相談・現地同行・オンライン相談の複数フォーマットを目的に応じて組み合わせられる構造は、中小企業の限られたリソースでも活用しやすい実務性を担保しています。海外展開の初期段階で全体構想を整理したい中小企業、現地調査を外部知見と組み合わせて進めたい事業者、海外子会社の運営課題に実務的なアドバイザーを得たい企業にとっては、検討価値の高い伴走支援基盤です。

留意点として、本制度は個別案件に応じた専門家マッチング型の支援であるため、自社の課題と相談したい論点の具体化度が、提示される助言の深度を左右します。JETRO新輸出大国コンソーシアムやJICA制度群など関連する支援枠組みが併存しているため、どの枠組みと併用するかの設計も活用成果を左右します。初回相談時に自社の課題を整理し、本制度でカバーすべき範囲を明確にするアプローチが、制度設計として想定されている進め方です。

問い合わせ先

支援対象・専門家体制は年度により見直しが行われる場合があります。最新情報は公式ページおよび各地域本部の案内で確認してください。