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なぜなに産学官連携

大学・研究関連クラウドファンディングサービスの事例・動向

大学組織や大学研究者に関わるクラウドファンディングサービスの認知が広がってきました。
成功事例も多数出てきており、大学の研究環境の改善・産学連携の活性化にも役立っています。

■大学に関わるクラウドファンディングの参考情報
【購入型】
研究や活動に関する物品やサービス(「リターン」と呼びます)を購入することによって、プロジェクト提案者を支援する方法です。
プロジェクト提案者は、適切なリターンを用意してプロジェクト成立後、支援者に送る或いはサービスを実施します。

 

【寄付型】
研究や活動を純粋に支援する方法です。寄附した相手方が国立大学など所得税や地方税、法人税の控除対象機関に所属していれば、その機関が発行する領収証をもって確定申告すれば税の控除が受けられます。
プロジェクト提案者から、お礼(「ギフト」と呼びます)が送られる場合があります。

※利用するクラウドファンディングサービスによって異なることがあります。

 

■大学に関わるクラウドファンディングのサービスおよび事例

 

【大学向けクラウドファンディング Readyfor College】
https://readyfor.jp/lp/college/

 

「Readyfor College」とは、大学とReadyforが提携し、研究・教育分野への寄附を集める大学向けのクラウドファンディングプログラムです。「大学が抱える課題を解決し、大学の魅力を伝えていく一助となりたい」そのようなvisionから「Readyfor College」が立ち上がりました。大学から未来を担う若手を創出するために、「Readyfor College」を通して、想いの乗ったお金の流れを増やしていくことを目指しています。

 

Readyfor Collegeの特徴として、非常に高いプロジェクト達成率と、「共感」をキーワードに長期的に大学を応援し続けてくれる人たちと出会うことができることが挙げられます。また、筑波大学、東京藝術大学、名古屋大学、九州大学、大阪大学、宇都宮大学、島根大学、筑波技術大学、帯広畜産大学、九州工業大学、東京医科歯科大学、東京海洋大学など、様々な大学との実績があります。

 

・筑波大学特設ページ https://readyfor.jp/lp/university_of_tsukuba/
・東京藝術大学特設ページ https://readyfor.jp/lp/tokyogeidai/
・名古屋大学特設ページ https://readyfor.jp/lp/nagoya_univ/index.html
・九州大学特設ページ https://readyfor.jp/lp/kyusyu_univ/index.html
・大阪大学特設ページ https://readyfor.jp/lp/osaka_univ/index.html

 

一例として、駒澤大学が下記のプロジェクトを提案しています。

 

プロジェクト名:謎に包まれた「崩れピラミッド」メイドゥム遺跡の全貌を解明へ!
https://readyfor.jp/projects/Meidum-Pyramid

 

また、横浜国立大学が下記のプロジェクトを提案しています。

プロジェクト名:100年伝わる稀代の名器・ベヒシュタイン。悠久の音色、復活へ!
https://readyfor.jp/projects/ynu-cf001

 

本募集の経緯は横浜国立大学ホームページにて公開されています。
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/19882/detail.html

 

インタビュー記事も公開されています。膵がんの臨床試験に関して目標の3.5倍の寄付を集めたという大きな成果を挙げられた要因が読み解けます。

[READYFORに聞く]クラウドファンディングは医薬品の研究開発を救うのか

https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17048/

 

【学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」】
https://academist-cf.com

 

日本で初めての研究費獲得に特化したクラウドファンディングサイトです。研究者の方はインターネットを通じて不特定多数のサポーターから研究費を募ることができます。サポーターの方は興味のある研究者や研究テーマを研究費支援という形で直接応援することができます。

 

アカデミスト株式会社が運営しており、visionとして{「研究者がかっこいい社会」をつくる。}を掲げています。
https://www.corp.academist-cf.com

 

事例として、早稲田大学がクラウドファンディングに取り組んでおり(https://kifu.waseda.jp/contribution/crowdfunding)、下記のプロジェクトをacademistを用いて実施しています。

 

プロジェクト名:科学的知見に基づく指導法をバレエの世界に届けたい
募集者:三浦哲都 氏 早稲田大学人間科学学術院 / 准教授
https://academist-cf.com/projects/136?lang=ja

 

プロジェクト名:富士山頂の測候所から、大気汚染物質の広がりの謎にせまる!
募集者:大河内 博 氏 早稲田大学理工学術院創造理工学部環境資源工学科 / 教授
https://academist-cf.com/projects/?id=54

 

プロジェクト名:病は気から」は本当か?アレルギー界の大きな謎に挑む!
募集者:山梨大学免疫学講座
academistを活用された方の所感について、原 圭寛氏がreseachmapで紹介されています。

 

研究費クラウドファンディングをやってみての所感

https://researchmap.jp/joh1zuj2a-1987305/?block_id=1987305&active_action=journal_view_main_detail&post_id=67848&comment_flag=1
【クラウドファンディング OTSUCLE[おつくる]】
https://otsucle.jp/cf/

 

一般社団法人大学支援機構(Organization For People With Universities)が運営するクラウドファンディングのサイトです。 Otsucleでは、大学を中心に、未来をつくる研究・教育・社会貢献などの分野で資金調達を応援しています。visionとして下記を掲げています。

・研究×共感×支援 人類を健やかに発展させる新たな知識・イノベーションをつくる
・教育×共感×支援 学生や社会人に新たな学びのフロンティアをつくる
・社会貢献×共感×支援 よりよい地域社会やコミュニティをつくる

 

例えば下記のプロジェクトが実施されました。

 

プロジェクト名:この技術を全国に!高齢者にも負担の少ない、8mm内視鏡による腰痛治療。
挑戦者:西良 浩一 氏 所属徳島大学整形外科
https://otsucle.jp/cf/project/ksairyo.html

 

なお、クラウドファンディングの趣旨について下記のとおり記載しています。
https://universityhub.or.jp/crowdfunding-exp.html

 

【CAMPFIRE】

「CAMPFIRE」は国内最大手のクラウドファンディングサービスです。非常に多岐にわたるプロジェクトを運営しています。

 

・近畿大学×CAMPFIRE

大学関連では、近畿大学との連携実績があります。
https://camp-fire.jp/channels/kindai

 

例えば下記のプロジェクトが事例として挙げられます。

 

プロジェクト名:あの近大の新たなソウルフード?「近大ハニー」プロジェクト
https://camp-fire.jp/projects/view/4904?list=channel_kindai

 

近畿大学・塩﨑均学長とCAMPFIRE家入一馬氏の対談も紹介されています。

【対談インタビュー】CAMPFIRE 家入一真 × 近畿大学 塩﨑均学長

 

・クラウドファンディングBOOSTER

「CAMPFIRE」と、エンタテインメント事業や全国にショッピングセンターを展開する「PARCO」が、全力でサポート!最も「手厚いサポートを提供する」クラウドファンディングサービスです。
https://camp-fire.jp/booster-parco

 

クラウドファンディング第一弾プロジェクトとしてデジタルハリウッド大学大学院のO l g a (オルガ) 助教を中心としたファッションテック研究開発領域の新しいチャレンジとして、「音を着る!布状のスピーカーによる新しい音楽体験“サウンド・ファブリック・オーケストラ”」 プロジェクトを実施しています。

 

プロジェクト名:音を着る!布状スピーカーによるファッションインスタレーションを成功させる!
プロジェクトオーナー:デジタルハリウッド大学大学院 O l g a助教
https://camp-fire.jp/projects/view/209036

 

本プロジェクトに関してはPR-TIMESでも紹介されています。

パルコ×デジタルハリウッド大学大学院クラウドファンディングに関する業務提携スタート!
11月22日(金)から“ファッションテックプロジェクト”資金調達開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001157.000003639.html

 

【講談社ブルーバックス・アウトリーチ】
ブルーバックスアウトリーチでは、クラウドファンディングと同じように、研究者が提供する「科学コンテンツ」を、インターネットを通じて提案します。そうしたプロジェクトについて、「おもしろそう!」「これ、ほしい!」「イベントに参加したい!」という方々が、申込みます。
ただし、一般的なクラウドファンディングとは異なり、その商品やサービスの販売元は、講談社になります。研究者が製造や配送作業の大きな負担を背負うことはありません。プロジェクトの申込者にも、講談社が責任をもって、品物・サービスを提供されています。
また、「自分の研究が、みんなに楽しんでもらえるコンテンツにできるかわからない…」という研究者の方々も、講談社の企画・編集力で、全面バックアップし、科学を楽しんで学びたい方々にも、研究者の方々にも、安心して参加していただける「場」を目指して、活動しています。

 

ブルーバックス・アウトリーチ
https://outreach.bluebacks.jp

 

「研究者を応援」講談社ブルーバックスが新クラウドファンディングサイト
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/03/news092.html

 

■大学のクラウドファンディング活用に関する規定

 

大学のクラウドファンディング活用は徐々に増えてきましたが、大学側もどのように活用すべきか、ルール作りの検討が進んでいます。参考として、例えば静岡大学、山形大学、首都大学東京、茨城大学ではそれぞれの規則、規定等を公開しています。

 

国立大学法人静岡大学におけるクラウドファンディングを活用した事業実施に関する規則

http://reiki.adb.shizuoka.ac.jp/act/frame/frame110000615.htm

 

国立大学法人山形大学クラウドファンディングを実施規定

https://www.yamagata-u.ac.jp/reiki/reiki_int/reiki_honbun/w679RG00001267.html

 

公立大学法人首都大学東京クラウドファンディング取扱規程

https://education.joureikun.jp/tmu/act/frame/frame110000410.htm

 

茨城大学におけるクラウドファンディング利用時の取扱要項

http://houki.admb.ibaraki.ac.jp/act/frame/frame110000808.htm

これから大学でクラウドファンディングに取組む意欲がある方はご参考ください。

 

また、東京工業大学ではクラウドファンディングプラットフォーム導入に当たっての公募型企画競争を実施した経緯があります。

 

東京工業大学クラウドファンディングプラットフォーム提供業務に関するコンペティション開催のご案内(10/8 17:00申込締切)
https://www.titech.ac.jp/company/news/2019/045258.html

 

同様の取組は金沢大学でも公募した実績があります。READYFOR株式会社が受託しました。

クラウドファンディング支援業務の公募

 

 

■動向紹介記事

 

国立大学がクラウドファンディングを活用する取組みについて下記の通り紹介されています。

 

キーワードは「使途・成果の見える化」 大学にもクラウドファンディングの波

https://dot.asahi.com/aera/2019050800051.html

 

朝日中高生新聞 国立大学がクラウドファンディング https://www.asagaku.com/chugaku/newswatcher/10491.html

 

■クラウドファンディングに関する論文

東京大学の横山 広美 氏らが研究者のクラウドファンディング活用についての研究論文を発表されています。クラウドファンディングに取り組んだ研究者の動機や感想などについてアンケートを取り、分析されています。研究の面白さや学術的な重要性をアピールすることを意識していたり、プロジェクトに対するポジティブな反応が十分にあったことがデータから分かります。クラウドファンディングへの取り組みに関心がある方には大いに参考になるかと思います。ぜひご一読ください。

 

日本の研究者たちは何を重視してクラウドファンディングへの支援を呼びかけたか : 第4のファンディング
の可能性

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/72237/1/JJSC24_5_ikkatai.pdf