韓国・台湾の優秀人材がスタートアップのグローバルチームにジョイン-㈱ビーウェルインターナショナルの人材紹介サービス-
公開日
- ヒアリング先
- 株式会社ビーウェルインターナショナル代表 大亀 雄平 氏
株式会社ビーウェルインターナショナルは、韓国・台湾の優秀な人材と日本企業を結びつける採用支援サービス「KOREC(コレック)」および「TAREC(タレック)」を提供しています。日本語能力検定N1取得者を含む高度な語学力を持つ韓国人材のデータベースは約2万人規模。大手から北海道・沖縄の地方中小企業まで700社超の採用を支援してきた実績を誇ります。日本の深刻な人手不足と韓国・台湾の就職難という2つの課題を「橋渡し」することで、即戦力かつ定着率の高いグローバル人材採用を実現するプラットフォームです。
1. 株式会社ビーウェルインターナショナルとは
株式会社ビーウェルインターナショナルは、代表が学生時代に設立した株式会社ビーウェル(日本の新卒採用支援コンサルティング)をルーツに持つ企業です。創業以来21期にわたり、日本企業の採用支援に特化してきた同社は、慢性化する国内の人手不足という課題に向き合うなかで、新たな解決策として海外人材採用支援事業に乗り出しました。
現在は「KOREC」ブランドのもと韓国人材採用支援を主軸に事業を展開。ソウルと釜山に現地法人「Bwell Korea」を設立し、2019年5月から日本就職専門のフリースペース(就活カフェ)を運営しています。このフリースペースは、韓国唯一の日本企業による日本就職専門施設として、開設以来延べ1万名以上(オンライン登録者は約2万名)の学生に利用されています。2024年には、韓国に続く海外市場として台湾への本格進出も開始。台湾人材採用支援サービス「TAREC」の提供を始めています。
また、2025年1月には韓国人材採用に関する知見を集約した書籍を出版。企業が韓国人材採用を検討する際の実態理解から活躍事例まで、8年以上の現場経験をもとにまとめたものです。韓国産業人力公団(HRDK)や韓国貿易協会(KITA)など政府系団体とも連携し、求職者へのプロモーションにも力を入れています。
2. 海外人材を採用する必要性・ポイント・注意点
① 日本の採用市場が抱える構造的課題
日本では少子高齢化と労働人口の減少により、北海道から沖縄まで地域を問わず人手不足が深刻化しています。特に製造・建設・IT・ホスピタリティ業界では、優秀な国内人材の確保が年々困難になっています。一方で、グローバル展開を視野に入れる企業にとっては、外国語対応できる人材の確保が経営上の喫緊課題にもなっています。国内採用だけでは解決が難しいこのダブルの課題に対して、海外人材採用は有効な選択肢のひとつです。
② 採用時のポイント——「国ごとの特性を理解する」
海外人材採用で失敗するケースの多くは、日本人と同じ基準・面接手法でそのまま評価してしまうことにあります。たとえば、韓国では学歴・スコア・資格など「スペック」を重視した大学生活を送るのが一般的で、履歴書の書き方・面接での受け答えスタイルが日本と大きく異なります。そのため、韓国人材の魅力や価値観を日本の採用担当者が正しく読み取れず、優秀な候補者を見逃してしまうリスクがあります。
ビーウェルインターナショナルでは、各国の国民性・文化・就活慣習に精通した担当コンシェルジュが企業の採用担当者に伴走することで、こうしたミスマッチを防いでいます。「韓国の候補者はこういうところを見てあげてください」「この点は日本に来てから修正できる部分です」といった具体的なアドバイスを通じ、企業が的確に人材を評価できるようサポートします。
③ 注意点——「定着するのか」という不安に対して
海外人材採用で企業が最も気にするのが「定着するかどうか」という点です。同社が把握しているデータによると、韓国人材の3年間での離職率は当社の支援実績ベースでは約20%程度にとどまっています。
定着率が高い主な理由として、同社は以下を挙げています。
- ビザ取得・住居確保のコストを負担して来日するため、「気軽に辞める」選択肢がとりにくい
- 韓国での就職競争が厳しく、日本で掴んだキャリアを大切にする意識が高い
- 日本と韓国の地理的距離が近く(釜山〜福岡は約40分)、ホームシックになりにくい
- 入社前から「日本では3年間キャリアを積まないと転職も難しい」という現実を伝えている
また、スタートアップでの採用については「新卒の韓国人材は長い就職浪人を経て働く意欲が高く、むしろスタートアップの柔軟な環境に馴染みやすい」と大亀氏は述べています。
3. 韓国人材採用サービス「KOREC(コレック)」
なぜ韓国人材なのか——3つの特長
KORECが韓国人材採用に特化する背景には、韓国ならではの採用メリットがあります。
① 高い日本語・英語力
KORECのデータベースでは、日本語能力検定(JLPT)N1取得者が約60%、N2が約25%を占めており、N2以上の「通訳可能レベル」は全体の85%以上に達します。またTOEIC900〜700点台の高得点取得者が3人に1人という高い英語力も特長です。日本語しか通じない環境でも、英語でのグローバル業務でも対応できる人材を採用できます。
② エンジニア知識と専門スキルの高さ
韓国の大学は日本よりも競争が厳しく、「良い成績をとること」を重視する文化があります。TOEIC900点以上が当たり前とされ、24時間開放される図書館で自主学習を続けるなど、学習量が多いのも特色です。こうした環境から、ITエンジニアや理系エンジニアとして即戦力となる人材が多数輩出されています。ソウル大学・KAIST・高麗大学・延世大学など韓国トップクラスの大学出身者がKORECのデータベースには多く登録しています。
③ 韓国国内の就職難という背景
韓国の大学卒業後の就職率は約67.7%(日本は約97.3%)と低く、約3人に1人が無職という厳しい現実があります。財閥への就職が「ゴール」とされる一方、財閥の新卒採用枠は縮小傾向にあり、優秀でも就職できない「就職浪人」が続出しています。こうした背景から、日本就職を真剣に目指す意欲の高い人材がKORECに多数登録しています。
KORECのサービス内容
KORECは採用に必要なプロセスをワンストップで提供する採用支援サービスです。主なサービス内容は次のとおりです。
① KORECオンライン(ダイレクトリクルーティングプラットフォーム)
日本で働きたい韓国人材が活用する採用プラットフォーム「KORECオンライン(https://app.korec.jp/)」は、求職者側のページは韓国語で表示されますが、企業側は全て日本語で対応できます。求人情報の掲載から書類選考・オンライン面接まで、日本語だけで一気通貫の採用活動が可能です。
② オフラインイベント「Meet UP」
ソウルのフリースペースを活用したオフライン採用イベント「Meet UP」は、月1回程度の頻度で開催されています。企業の会社説明会(1社15分)、少人数での座談会、選考会(面談・面接)という流れで進み、日本語・英語が堪能な求職者30名程度が参加します。実際に韓国人材の日本語力や熱量・積極性を直接確認できる場として、多くの人事担当者に高い評価を得ています。東京での開催も実施しています。
③ 選考フォローと専任コンシェルジュ
企業ごとに専任のKOREC担当者(コンシェルジュ)がアサインされ、求人情報の作成から内定まで伴走します。「ターゲットに向けた訴求方法のご相談」「選考の流れのご提案」「優秀人材のピックアップ」など、実質的に採用担当者の代わりに動くサービスが含まれています。担当者は全員韓国語対応可能なため、日本企業はハングルを使わずに業務を進められます。
採用実績と取引企業
KORECを利用している企業は、大手企業から、地方の中小・ベンチャー企業まで幅広く広がっています。全国各地の企業が採用を進めており、不動産・建設・エンターテインメント・ホテル・飲食・製造・IT・コンサルなど、あらゆる業種での採用事例が生まれています。
施工管理士などの技術職においても韓国人が資格を取得して入社するケースが出始めており、採用難職種の課題解決にも貢献しています。
4. 台湾人材採用サービス「TAREC(タレック)」
なぜ台湾人材なのか
ビーウェルインターナショナルが次の市場として台湾に注目している理由は複数あります。
- 強い親日文化:台湾では日本のドラマ・映画・文化への関心が高く、日本に親しみを持つ若者が多い
- 日本語学習者の多さ:日本語を学ぶ台湾人の絶対数が多く、日本就職の意欲も高い
- 日本への新規入国者数が韓国に次ぐ第2位:今後も日本で働く台湾人が増加すると予測されている
- 地政学的リスクへの意識の高まり:地政学的リスクを意識し、日本移住・就職を希望する若者が急増しつつある
- 理系人材の豊富さ:台湾は理系人材が多く、ITエンジニア・半導体関連の人材が充実している
また、台湾は日本に比べ平均年収が低く、理系人材が多い状況にあります。TARECでは、韓国での採用支援で培ったノウハウを活かし、日本企業の中途採用領域での支援を主軸に展開しています。
TARECの現状と今後の方向性
TARECは2024年から本格的にサービスを開始しており、現在は台湾人材の特性・国民性・マッチングしやすい職種の調査・フィジビリティ検証を進めながら、日本企業との橋渡し事業を構築している段階です。韓国とは異なる文化・生活習慣・就職慣行を深く理解した上で、「台湾の子たちの魅力が最も生きる職種・企業」を見極めながら、慎重かつスピーディにマーケットを開拓しています。
同社は、韓国での成功モデル(現地フリースペース→データベース構築→採用プラットフォーム化)を台湾でも再現していく方針です。台湾人材についても、日本人とは異なる面接スタイルや自己PRの表現方法を企業に丁寧に説明しながら、人材の真の魅力を伝えるサポートを行っています。
5. グローバル採用がもたらす「採用以上の価値」
ビーウェルインターナショナルが支援する採用事例から見えてくるのは、韓国・台湾人材の採用が単なる「人手不足解消」にとどまらないという事実です。
日本語・英語の両方を扱える韓国人材を採用した企業が、その人材を起点に韓国市場への進出や、SNS・KakaoなどのローカルSNSを活用したインバウンドマーケティングを始めるケースが増えています。「社内に韓国語のわかる人間がいれば、韓国でこの商品が売れるかどうかを試せる」という感覚が、中小企業の海外展開のハードルを大きく下げているのです。実際に洋菓子メーカーや製品メーカーが、韓国人社員の提案をきっかけに韓国・東南アジア進出を検討し始めた事例も生まれています。
同社ではKOREC・TARECを通じた人材紹介にとどまらず、韓国向けSNSマーケティング・インフルエンサーマーケティング・プロモーション支援なども手がけており、日本企業の韓国ビジネス全般をトータルサポートできる体制を整えています。
まとめ
株式会社ビーウェルインターナショナルの「KOREC」「TAREC」は、日本の人手不足という構造的課題に対し、韓国・台湾の優秀な人材という明確なソリューションを提供するサービスです。高い日本語・英語力、意欲の高さ、低い離職率という3拍子が揃った韓国人材のデータベースは今や約2万人規模。オンラインプラットフォームと現地オフラインイベントの両軸で、日本全国の企業に対応しています。
採用後は「人材が海外展開の起点になる」という副次的な価値も生まれており、グローバル戦略を描く企業にとって韓国・台湾人材の採用はますます戦略的意味を持ちつつあります。人手不足に悩む企業から、将来のグローバル展開を見据えるスタートアップまで、まず相談してみる価値のあるサービスです。
株式会社ビーウェルインターナショナル 公式サイト:https://bwell-i.com/
KORECオンライン:https://app.korec.jp/
コメント
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本Webサイトの運営担当者です。2005年から、産学官連携や産業振興の業務に携わっています。
コメント
外国人の方の雇用は、人手不足に直面する日本企業にとって避けて通れないテーマである一方、現場からは「日本語で業務が回るのか」「高付加価値な仕事を任せられるのか」「考え方や文化のミスマッチは起きないか」といった不安の声も少なくありません。だからこそ重要なのは、入社後に活躍し、定着し、双方が納得できる形で成果につながるかだと感じています。
その観点で、ビーウェルインターナショナル様の「KOREC」「TAREC」は、雇用主と候補者のマッチングを高い精度で成立させるための設計が随所に行き届いており、サービス紹介を読み進めるほどに腹落ち感がありました。語学力や専門性といった見える要素だけでなく、国ごとの就職慣習や価値観を踏まえた評価・伴走があることで、企業側が見落としがちな魅力を拾い上げ、ミスマッチを減らせる点は大きな強みです。
また、スタートアップが外国人材を積極的に活用している事例も多数あると伺い、採用の発想そのものが広がりました。日本語に加えて英語も扱えるバイリンガル人材の層が厚いことは、特にグローバル展開を志向するスタートアップにとって、初期のグローバルチーム組成を現実的に前に進める選択肢になり得ます。国内採用だけでは解けない課題に向き合う企業にこそ、本記事を起点に検討を進めていただきたいサービスです。
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須藤 慎
記事作成者
株式会社キャンパスクリエイト・専務取締役・プロデューサー