Holder(保有者)

Holder(保有者)とは、デジタルの証明を受け取って保管し、必要なときに提示する側のことです。 人の場合もあれば、AIや組織の場合もあります。

別表記:Holder/保有者/保持者/所持者/ホルダー

前提:どういう仕組みの中の役割か

VC(Verifiable Credentials)は、発行者の電子署名によって改ざんの有無を確認できるデジタルの証明書です。発行者が署名を付けて発行し、それを受け取った人が持ち、確認したい相手がその署名を検証します。紙の社員証で言えば、それを持ち歩いている社員にあたるのが保有者です。

本人が持つことに、どんな意味があるのか

証明が発行元のデータベースに置かれたままだと、確認のたびに発行元への問い合わせが発生します。相手の会社に電話をかけて在籍を照会する、という手順です。

保有者の手元にあれば、その場で相手に渡して確認してもらえます。発行元のシステムが止まっていても、休日でも成立します。

個人情報の扱いにも関わる

証明の中身を共有の場所に置かず、本人が持つ形にしておけば、誰に何を見せるかを本人が選べます。

必要な項目だけを提示する仕組みと組み合わせれば、余計な情報を渡さずに済みます。生年月日を見せずに「20歳以上である」ことだけを示す、といった使い方です。

どこに保管するのか

保有者が証明を保管する仕組みを、デジタルアイデンティティウォレットと呼びます。財布に免許証やカードを入れて持ち歩く、あの役割をデータで果たすものです。

人であればスマートフォンのアプリ、AIであればその実行環境に紐づく保管場所が想定されます。

よくある誤解:持っている人が書き換えられるのか

できません。 発行者の署名が付いているため、保有者が内容を変えれば検証は通らなくなります。都合よく書き換えて使う、ということはできない設計です。

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