委任の連鎖(Chained Delegation)

委任の連鎖とは、委任された権限が、さらに別の主体へ委任されていく構造のことです。

別表記:委任の連鎖/Chained Delegation/再委任/委任チェーン

AIが複数関わると自然に発生する

最初に人が委任し、受け取ったAIが処理の一部を別のAIに渡し、そのAIがさらに外部のサービスを呼び出す。作業を分担させる構成では、この形になります。

2つの問題が出る

渡すたびに範囲が曖昧になります。 最初の指示の意図がどこまで引き継がれるのか、明示されていなければ分かりません。

事故が起きたときの追跡が難しくなります。 どこで何が起点になったのかを辿れるようにしておかないと、原因を特定できません。人事異動や退職が絡むと、当時の状況を再構成すること自体が難しくなります。

対策

委任のたびに範囲を狭めること、そして経路を記録に残すことが基本になります。渡す作業に必要な分だけを切り出して委任すれば、末端に行くほど権限は小さくなります。

あわせて、連鎖の深さそのものに上限を設けることも検討に値します。何段も先で何が起きているか把握できない構成は、そもそも運用しにくいためです。

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