名寄せリスク(Correlation)

名寄せリスクとは、証明を提示するたびに残る手がかりから、同一の人物や組織であることを結びつけられてしまう問題のことです。

別表記:名寄せリスク/Correlation/追跡リスク/相関リスク

どういう手がかりが残るのか

毎回同じ識別子を使っていれば、複数の場所で提示した記録を突き合わせることで、同じ相手だと分かります。

署名の値そのものが毎回同じであれば、それも手がかりになります。証明の中に含まれる項目の組み合わせが特徴的であれば、そこからも絞り込めます。

何が問題なのか

提示した先の複数の事業者が情報を持ち寄れば、その人がどこで何をしたかを組み立てられます。

本人は、それぞれの場面で必要な情報だけを渡したつもりでいます。しかし、渡した先で結びつけられることまでは想定していません。

対策の方向

相手ごとに別の識別子を使う。毎回異なる形の提示ができる署名の方式を使う。渡す項目を必要最小限にする。

ただし、対策には実装の複雑さや処理の負担が伴います。扱う情報の機微性に応じて、どこまでやるかを決めることになります。

企業内で使う場合

社内でAIに権限を持たせるといった用途では、そもそも追跡されて困る場面が限られます。むしろ、誰が何をしたかを追跡できることが求められる場面もあります。

用途によって、求められるものが逆になる点は押さえておく必要があります。

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