鍵の危殆化(コンプロマイズ)

鍵の危殆化とは、秘密鍵が漏えいするなどして、悪用されうる状態になることです。

別表記:鍵の危殆化/鍵の漏えい/コンプロマイズ/Key Compromise

何が起きるのか

秘密鍵を持っている人だけが、その鍵で署名を作れます。したがって鍵が漏れれば、他者がその発行者になりすまして、本物と見分けのつかない証明を作れてしまいます。

受け取った側は、署名の検証だけでは偽物と判別できません。

よくある誤解:鍵を替えれば収まるのか

鍵を新しくするのは当然として、実務で問題になるのはその鍵で発行済みの証明をどうするかです。

いつから漏れていたのかが分からなければ、どこまで疑うべきかも決まりません。すべて失効させて出し直すのか、ある時点以降だけを対象にするのか。ここを決めていないと、事故のときに動けません。

備えておくこと

  • 鍵の保管方法(取り出せない形で保管する仕組みを使うか)
  • 入れ替えの手順(誰が、どうやって、どれくらいの時間で)
  • 発行済みの証明を一括で無効にする手段
  • 漏えいを検知する方法

とくに最後の点は抜けやすい部分です。気づかなければ、対応そのものが始まりません。

一覧に戻る