責任分界点
責任分界点とは、どこまでが誰の責任かを定めた境目のことです。
別表記:責任分界点/責任範囲/責任共有/Shared Responsibility
なぜ必要なのか
システムを外部の事業者と共同で運用する場合、事故が起きたときに責任の所在が争点になります。
事前に線を引いておかないと、その場での押し付け合いになります。契約の段階で明文化しておくのが基本です。
クラウドでの考え方
クラウドサービスでは、事業者が基盤の安全を担い、利用者が設定と使い方を担う、という分け方が一般的です。設定の誤りによる情報漏えいは、多くの場合、利用者側の責任とされます。
AIを外部の事業者に実装してもらう場合
線を引いておきたい点がいくつかあります。
- AIに与える権限は、誰が決めるのか
- 権限の設定が適切かどうかは、誰が確認するのか
- 事故が起きたとき、誰が止めるのか
- 契約が終了したあと、その権限は誰が管理するのか
最後の点は見落とされがちです。実装した事業者が離れたあと、発行した権限が残り続ける、という状態が起こります。
権限を期限付きで発行しておけば、契約終了に合わせて自然に消えます。線引きの負担そのものを減らせます。
