説明責任(Accountability)

説明責任とは、実行された行為について、その根拠を後から示せる状態にあることです。

別表記:説明責任/Accountability/アカウンタビリティ

何を説明するのか

事故が起きたあとに問われるのは、たいてい次の点です。

  • なぜその操作が実行されたのか
  • 誰がそれを許可していたのか
  • 想定の範囲内だったのか、範囲外だったのか
  • 気づいてから止めるまでに何をしたのか

これらに答えられなければ、原因の究明も、再発の防止も、取引先や監督官庁への報告もできません。

AIの場合に難しくなる点

AIは指示を解釈して動くため、「なぜその判断をしたのか」を完全に説明することはできません。同じ指示で毎回同じ結果になるとも限りません。

したがって、判断の理由ではなく、権限の根拠を説明できるようにしておくことになります。このAIには、誰の許可で、何をどこまで実行してよいと決められていたのか。ここが記録として残っていれば、少なくとも範囲内だったのか範囲外だったのかは示せます。

よくある誤解:記録さえ残っていれば説明できるのか

記録が分散していて突き合わせられない、保存期間が過ぎている、書き換えられた可能性を否定できない。こうした状態では、記録があっても説明の材料になりません。

残すことと、証拠として使えることは別だと考えておく必要があります。

一覧に戻る