HAIP

HAIPとは、高い水準の安全性とプライバシーが求められる場面で、実装どうしがつながるように、既存の仕様の選択肢を絞り込んだ取り決めのことです。

別表記:HAIP/High Assurance Interoperability Profile/相互運用プロファイル

なぜ必要なのか

もとになる仕様(OpenID4VCI、OpenID4VP など)には、選べる部分が多く残されています。証明の形式、署名の方式、発行の流れ、結果の返し方。それぞれが違う選択をすれば、同じ仕様に沿っていてもつながりません。

この取り決めは新しい手順を作るのではなく、既存の仕様のどれを必ず実装するかを定めます。2025年12月に正式な仕様となりました。

何を絞り込んでいるのか

証明の形式は SD-JWT VC と mdoc のいずれかに、発行の流れは認可コード方式に、結果の返し方は暗号化する形に絞られています。署名の計算方式も、最低限そろえるものが決められています。

よくある誤解:これに沿えば必ずつながるのか

つながるとは限りません。絞り込みの対象となった仕様で任意の項目は、この取り決めで明示しない限り任意のままだからです。

さらに、証明の形式や鍵の証明の形式、証明書の扱いなど、いくつかの選択は利用する分野ごとの取り決めに委ねられています。発行元や確認する側を誰が認めるかという信頼の管理も範囲外です。EUの電子本人確認の規則(eIDAS)が定める保証レベル「高」(Level of Assurance High)についても、満たすのは要件の一部で、別の対策と組み合わせる必要があります。

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