OpenID4VCI
OpenID4VCIとは、デジタルの証明(Verifiable Credential)を発行して所有者側のソフトウェア(ウォレット)に届けるための、やりとりの手順を定めた仕様のことです。
別表記:OpenID4VCI/OID4VCI/OpenID for Verifiable Credential Issuance/証明の発行プロトコル
何を定めているのか
発行する側が用意する窓口と、所有者側のソフトウェアがそこへ取りに行くときの手順です。必ず設けるのは証明を渡す窓口だけで、申し出を伝える窓口や、時間のかかる発行を後から受け取る窓口は任意です。
証明そのものの形式は定めていません。SD-JWT VC、mdoc、W3C のデータモデルのいずれでも扱えます。
既存の仕組みとの関係
権限を限って渡すための既存の標準(OAuth 2.0)の上に作られています。所有者側のソフトウェアは権限を求める側(クライアント)、発行元は権限で守られた資源を持つ側(リソースサーバー)として位置づけられます。
事前認可のための新しい受け渡しの型(pre-authorized_code グラント)と、どの証明が欲しいかを伝える新しい項目(authorization_details)が足されています。2025年9月に正式な仕様となりました。
発行の後はどうなるのか
確認する側に証明を提示するとき、発行元は関与しません。所有者側のソフトウェアは、受け取った証明を暗号化して保存し、可能なら端末の安全な領域を使うことが求められます。
誰の証明だと分かるのか
発行される証明は、所有者の鍵に暗号で結び付けることが求められます。提示している人が受け取った本人と同じかを、確認する側が判定できるようにするためです。
1回の要求で同じ証明をまとめて複数受け取ることもできます。その場合は1つずつ違う鍵に結び付け、使い回しから足取りをたどられるのを防ぎます。
