Data Integrity
Data Integrityとは、デジタルの証明のデータの中に署名などを書き足して、誰が作ったものか(真正性)と、書き換えられていないこと(完全性)を確かめられるようにする方法を定めた、W3Cの標準のことです。
別表記:Data Integrity/データインテグリティ/VC Data Integrity/Verifiable Credential Data Integrity
どういう位置づけの標準か
2025年5月に正式な標準(W3C勧告)となりました。デジタルの証明を主な対象としながら、他の用途にも使える一般的な作りになっています。
どういう手順で署名を作るのか
手順は3段階です。まず対象のデータを、計算にかける準備として変換します。表記の揺れをそろえる処理(正規化、canonicalization)は、この変換の一例です。
次に、変換したデータから短い値(ハッシュ値)を計算し、最後にその値から署名などを作ります。確かめる側も、同じ変換と計算を行ったうえで、署名を照らし合わせます。
この標準が定めるのはどこまでか
この標準が定めるのは、署名を書き足す項目(proof)の形、署名の目的の示し方、署名を重ねる方法、そして署名を作って確かめる手順の枠組みです。変換、計算、署名の具体的な方法は、計算方式ごとの別の文書(暗号スイートの仕様)が詳しく定めます。
よくある誤解:証明を守る方法はこれだけなのか
データを変換せずに、署名付きの入れ物に包んで守る方法(JWTなど)もあります。デジタルの証明の標準でも、署名をデータの中に書き足す型と、入れ物に収める型の2種類が並んで扱われています。
