法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授

山田 泰之

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デザイン工学で何ができるの?

これって,エンジニアに相談?デザイナに相談?それも大学の研究室に相談?
そういう曖昧な課題にアプローチしていきます.

私達は,問題解決のためのメカニズムの探求,革新的ハードウェアによる全体最適化を,デザインとエンジニアリングの融合で目指しています.

コンピュータ制御や,情報化技術をはじめとするテクノロジの急速な発展,技術・コスト的ハードルの低下により,うまくいけば何だって良いはずの課題に,そのようなテクノロジを総当たり的に当てはめること自体を目的としているような事例が散見されます.

このようなテクノロジの一人歩きは,むしろ人と人,人と環境との調和を妨げると考えています.成熟社会においては,マズローの欲求5段階における自己実現の状態にある人々が様々なカテゴリで存在します.ミニマリストに象徴されるように,押し寄せるモノ・テクノロジを自らが取捨選択するフィルタの精度・閾値も高まる傾向にあります.

そこで,テクノロジを,人,環境,そして社会の関係性中で,どのように使うか,どう活用(つくる・廃棄・リサイクルなど)されるかを探求する意味でのデザインに再度着目しています.

人間とテクノロジの物理的接点,インタラクションについて考えると,私達は今のところ物理的な身体をもつ生き物です.人間活動の多くは感覚に占められており,テクノロジを介した,人と人,人と機械,環境,社会とのインタラクションで成り立っています.AIに代表されるように,サイバー空間における情報の学習や最適化がいくら進んでも,それが実世界にうまくインタラクションされなければ意味がありません.そこで,私はこのインタラクションを物理的に媒介するハードウェア,その動きを作り出すメカニズムに着目しています.

あらゆるモノとコトに内在するメカニズムの「形・構造・動き」の関係性を追及し,このインタラクションをフルに活用できると考えています.
この“使う”を探求するデザインとそれを“動き”に変えるメカニズムの融合により,人間や周辺環境を含めたシステム全体を調和し,多様性やロバスト性を生み出し,人々の生活を変える,本質的なテクノロジとして提供していきます.

エンジニアリング,デザインの枠にとらわれず,問題解決のためのアイデアの実現に取り組んでいます.

 

▼研究紹介動画:https://youtu.be/0BcRsicj-go